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家道訓 / 巻之一・総論上

一凡、家の主として家ををさむる人は、まづ、父母によくつかふるを第一のつとめとし、次に妻をみちびき、子弟ををしふるを以て要とし、其の次に、下部をつかふに、心を用ひて禮法を正しくすべし。くるしめ侮りて虐ぐべからず。

新字:一凡、家の主として家ををさむる人は、まづ、父母によくつかふるを第一のつとめとし、次に妻をみちびき、子弟ををしふるを以て要とし、其の次に、下部をつかふに、心を用ひて礼法を正しくすべし。くるしめ侮りて虐ぐべからず。

書き下し

一凡、家の主として家ををさむる人は、まづ、父母によくつかふるを第一のつとめとし、次に妻をみちびき、子弟ををしふるを以て要とし、其の次に、下部をつかふに、心を用ひて礼法を正しくすべし。くるしめ侮りて虐ぐべからず。

現代語訳

およそ家の主として家を治める人は、まず父母によく仕えることを第一の務めとし、次に妻を導き、子弟を教えることを要とし、その次に、下働きの者を使うのに心を用いて礼法を正しくすべきです。苦しめたり侮ったりして虐げてはいけません。

解説

家の主の務めを、父母に仕えること、妻を導き子弟を教えること、使用人を礼法正しく扱うことの三段階で示した短い条です。順序があることに意味があり、まず自分を生み育てた親への孝を土台に置き、次に家族、そして家で働く人へと心を広げていきます。使用人を苦しめ侮って虐げるなと明言しているのは、身分社会の江戸時代にあって注目すべき点です。家族を大事にすることと、ともに働く人を尊重することを並べて説く姿勢は、今の職場にも通じます。

この章句が説くこと

家主人孝使用人礼

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