人物志 / 英雄
聰明秀出,謂之英;膽力過人,謂之雄。
新字:聰明秀出,謂之英;胆力過人,謂之雄。
書き下し
聡明秀出するを、之を英と謂い、胆力人に過ぐるを、之を雄と謂う。
現代語訳
知恵が人並み外れて優れていることを「英」といい、胆力が人並みを超えていることを「雄」という。
解説
聡明さが際立っていることを「英」、胆力が人並みを超えていることを「雄」と呼ぶ。この定義が示すのは、優れた人物には少なくとも二つの異なる系統の資質があり、それを一括りに「優秀」と呼ぶのは粗すぎるという視点である。仕事でも人間関係でも、知恵で切り抜ける人と胆力で押し切る人は別の強みを持っている。自分や周囲の強みがどちらの系統に近いか、見極める手がかりになる。

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本の中身を見るこの章句が説くこと
英と雄資質の分類強みの自覚
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人物志・英雄夫れ聡明なる者は、英の分なり。雄の胆を得ざれば、則ち説行われず。胆力なる者は、雄の分なり。英の智を得ざれば、則ち事立たず。
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『長短経』量才〔聡明秀出、之を英と謂う。胆力人に過ぐ、之を雄と謂う。此れ其の大体の別名なり。夫れ聡明なる者は英の分なり、雄の胆を得ざれば則ち説行われず。胆力なる者は雄の分なり、英の智を得ざれば則ち事立たず。若し聡は能く始めを謀るも、明は機を見ざれば、以て坐論す可くして以て事を処す可からず。若し聡は能く始めを謀り、明は能く機を見るも、勇は行う能わざれば、以て常を修む可くして以て変を慮る可からず。若し力は能く人に過ぐるも、勇は行う能わざれば、以て力人と為す可くも、未だ以て先登と為す可からず。
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