法華経 / 普賢菩薩勸發品第二十八(5)
「普賢,若於後世、受持讀誦是經典者,是人不復貪著衣服、臥具、飲食、資生之物,所願不虛,亦於現世得其福報,若有人輕毀之,言、汝狂人耳,空作是行,終無所獲,如是罪報,當世世無眼,若有供養讚歎之者,當於今世得現果報。若復見受持是經者,出其過惡,若實、若不實,此人現世得白癩病,若有輕笑之者,當世世牙齒疏缺,醜唇、平鼻,手腳繚戾,眼目角睞,身體臭穢,惡瘡、膿血、水腹、短氣、諸惡重病,是故普賢,若見受持是經典者,當起遠迎,當如敬佛。」 說是普賢勸發品時、恒河沙等無量無邊菩薩、得百千萬億旋陀羅尼,三千大千世界微塵等諸菩薩、具普賢道。佛說是經時,普賢等、諸菩薩,舍利弗等、諸聲聞,及諸天、龍、人非人、等,一切大會,皆大歡喜,受持佛語,作禮而去。
新字:「普賢,若於後世、受持読誦是経典者,是人不復貪著衣服、臥具、飲食、資生之物,所願不虚,亦於現世得其福報,若有人軽毀之,言、汝狂人耳,空作是行,終無所獲,如是罪報,当世世無眼,若有供養讃嘆之者,当於今世得現果報。若復見受持是経者,出其過悪,若実、若不実,此人現世得白癩病,若有軽笑之者,当世世牙歯疏欠,醜唇、平鼻,手脚繚戻,眼目角睞,身体臭穢,悪瘡、膿血、水腹、短気、諸悪重病,是故普賢,若見受持是経典者,当起遠迎,当如敬仏。」 説是普賢勧発品時、恒河沙等無量無辺菩薩、得百千万億旋陀羅尼,三千大千世界微塵等諸菩薩、具普賢道。仏説是経時,普賢等、諸菩薩,舎利弗等、諸声聞,及諸天、竜、人非人、等,一切大会,皆大歓喜,受持仏語,作礼而去。
書き下し
「普賢よ、若し後世に於いて、是の経典を受持し読誦する者は、是の人復衣服、臥具、飲食、資生の物に貪著せず、所願虚しからず、亦現世に於いて其の福報を得ん。若し人有りて之を軽毀して、言わん、汝は狂人なるのみ、空しく是の行を作して、終に獲る所無けん、と。是の如き罪報は、当に世世に眼無かるべし。若し之を供養し讃歎する者有らば、当に今世に於いて現の果報を得べし。若し復是の経を受持する者を見て、其の過悪を出ださば、若しは実にもあれ、若しは不実にもあれ、此の人は現世に白癩の病を得ん。若し之を軽笑する者有らば、当に世世に牙歯疎き欠け、醜き唇、平たき鼻、手脚繚戻し、眼目角睞し、身体臭穢にして、悪瘡、膿血、水腹、短気、諸の悪重病あるべし。是の故に普賢よ、若し是の経典を受持する者を見ては、当に起ちて遠く迎うべし。当に仏を敬うが如くすべし。」 是の普賢勧発品を説きたまいし時、恒河沙等の無量無辺の菩薩、百千万億の旋陀羅尼を得、三千大千世界微塵等の諸菩薩、普賢の道を具えたり。仏、是の経を説きたまいし時、普賢等の諸菩薩、舎利弗等の諸声聞、及び諸天、龍、人非人等、一切の大会、皆大いに歓喜し、仏語を受持して、礼を作して去りにき。
現代語訳
普賢よ、のちの世に、この経典を受け持ち読誦する人は、衣服、寝具、飲食、生活の品に貪り執着せず、願いは空しくならず、この世でもその福の報いを得るでしょう。もし人がその人を軽んじそしって、あなたは狂人だ、むなしくこんな行いをして、結局何も得られないと言うなら、その罪の報いで、世々に眼が見えなくなるでしょう。もしその人を供養し称賛する者があれば、今の世で目に見える果報を得るでしょう。また、この経を受け持つ人を見て、その過ちや悪を暴き立てるなら、それが事実であっても事実でなくても、その人は現世で白癩の病を得るでしょう。もしその人を軽んじて笑う者があれば、世々に歯が抜けてまばらになり、唇は醜く鼻は平らで、手足は曲がってねじれ、眼はゆがみ、体は臭く汚れ、悪い腫れ物、膿、血、腹水、息切れなど、さまざまな重い病に苦しむでしょう。ですから普賢よ、この経典を受け持つ人を見たら、立ち上がって遠くから迎え、仏を敬うようにしなさい。 この普賢勧発品が説かれたとき、ガンジス河の砂の数ほどの無量無辺の菩薩が、百千万億の旋陀羅尼を得、三千大千世界の微塵の数ほどの菩薩が、普賢の道を具えました。仏がこの経を説き終えられたとき、普賢をはじめとする菩薩たち、舎利弗をはじめとする声聞たち、天、龍、人、人ならざるものたちなど、すべての大会が皆大いに歓喜し、仏の言葉を受け持ち、礼をして去っていきました。
解説

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法華経・普賢菩薩勸發品第二十八(4)爾の時、釈迦牟尼仏、讃めて言わく。「善いかな、善いかな、普賢。汝、能く是の経を護助して、多くの衆生をして、安楽利益せしむ。汝、已に不可思議の功徳、深大の慈悲を成就し、久遠より来、阿耨多羅三藐三菩提の意を発し、而も能く是の神通の願を作して、是の経を守護す。我当に神通力を以て、能く普賢菩薩の名を受持する者を守護すべし。」 「普賢よ、若し是の法華経を受持し、読誦し、正憶念し、修習し、書写する者有らば、当に知るべし、是の人は則ち釈迦牟尼仏を見、仏の口より此の経典を聞くが如し。当に知るべし、是の人は釈迦牟尼仏を供養するなり。当に知るべし、是の人は仏の善いかなと讃めたまう。当に知るべし、是の人は釈迦牟尼仏の手をもって其の頭を摩でらる。当に知るべし、是の人は釈迦牟尼仏の衣に覆わるる所と為る。是の如きの人は、復世楽に貪著せず、外道の経書、手筆を好まず、亦復其の人、及び諸の悪者に親近することを喜ばず。若しは屠児、若しは猪羊鶏狗を畜う、若しは猟師、若しは女色を炫売する者なり。是の人は心意質直にして、正憶念有り、福徳力有り。是の人は三毒に悩まされず、亦復嫉妬、我慢、邪慢、増上慢に悩まされず。是の人は少欲知足にして、能く普賢の行を修す。」 「普賢よ、若し如来の滅後、後の五百歳に、若し人有りて、法華経を受持し読誦する者を見ては、応に是の念を作すべし。『此の人は久しからずして、当に道場に詣り、諸の魔衆を破り、阿耨多羅三藐三菩提を得、法輪を転じ、法鼓を撃ち、法螺を吹き、法雨を雨らし、当に天人大衆の中の師子法座の上に坐すべし』と。」
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法華経・法師品第十(3)若し仏道に住して、自然智を成就せんと欲せば、常に当に勤めて、法華を受持する者を供養すべし。其れ疾く一切種智慧を得んと欲すること有らば、当に是の経を受持し、並びに持者を供養すべし。 若し能く、妙法華経を受持する者有らば、当に知るべし、仏の所使にして、諸の衆生を愍念すと。諸有る能く妙法華経を受持する者は、清浄の土を捨てて、衆を愍れむが故に此に生ず。 当に知るべし、是の如き人は、自在に生ぜんと欲する所にして、能く此の悪世に於いて、広く無上の法を説く。応に天の華香、及び天の宝衣服、天上の妙宝聚を以て、説法者を供養すべし。 吾が滅後の悪世に、能く是の経を持つ者をば、当に合掌して礼敬すること、世尊を供養するが如くすべし。上饌・衆の甘美、及び種種の衣服をもて、是の仏子を供養し、冀わくは須臾も聞くことを得ん。 若し能く後世に、是の経を受持せん者は、我、遣わして人中に在りて、如来の事を行ぜしむ。若し一劫の中に、常に不善の心を懐き、色を作して仏を罵らば、無量の重罪を獲ん。 其れ是の法華経を読誦し持つこと有らん者を、須臾も悪言を加えば、其の罪、復た彼に過ぎん。人有りて仏道を求め、而も一劫の中に、合掌して我が前に在り、無数の偈を以て讃えんに、 是の仏を讃うるに由るが故に、無量の功徳を得ん。持経者を歎美せば、其の福、復た彼に過ぎん。八十億劫に於いて、最妙の色・声、及び香・味・触を以て、持経者を供養せんに、 是の如く供養し已って、若し須臾も聞くことを得ば、則ち応に自ら欣慶すべし、我、今、大利を獲たりと。藥王、今汝に告ぐ、我が説く所の諸経の中に於いて、此の経の中に、法華最も第一なり。 爾の時、仏、復た藥王菩薩摩訶薩に告げたまわく、「我が説く所の経典は、無量千万億にして、已に説き、今説き、当に説かん。而も其の中に於いて、此の法華経は、最も難信難解なり。藥王、此の経は是れ諸仏の秘要の蔵なり。分布して、妄りに人に授与すべからず。諸仏世尊の守護したもう所にして、昔より已来、未だ曽て顕説せず。而も此の経は、如来の現在すら、猶お怨嫉多し。況んや滅度の後をや。」
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法華経・法師品第十(1)爾の時、世尊、薬王菩薩に因りて、八万の大士に告げたまわく、「薬王、汝是の大衆の中の、無量の諸天、竜王、夜叉、乾闥婆、阿修羅、迦楼羅、緊那羅、摩睺羅伽、人と非人、及び比丘、比丘尼、優婆塞、優婆夷、声聞を求むる者、辟支仏を求むる者、仏道を求むる者を見るや。是の如き等の類、咸仏前に於て、妙法華経の一偈一句、乃至一念も随喜する者は、我皆授記を与う、当に阿耨多羅三藐三菩提を得べし。」 仏、薬王に告げたまわく、「又如来の滅度の後に、若し人有りて、妙法華経の乃至一偈一句を聞き、一念も随喜せば、我も亦阿耨多羅三藐三菩提の記を授与す。若し復人有りて、妙法華経を受持し、読誦し、解説し、書写し、乃至一偈をも、此の経巻に於て、敬い視ること仏の如くし、種種に供養し、華、香、瓔珞、末香、塗香、焼香、繒蓋、幢幡、衣服、伎楽、乃至合掌恭敬せば、薬王、当に知るべし、是の諸人等は、已に曽て十万億の仏を供養し、諸仏の所に於て、大願を成就し、衆生を愍れむが故に、此の人間に生ぜり。」 「薬王、若し人有りて問わん、何等の衆生か、未来世に於て、当に作仏することを得べきと。応に是の諸人等は、未来世に於て、必ず作仏することを得べしと示すべし。何を以ての故に。若し善男子、善女人、法華経に於て、乃至一句も、受持し、読誦し、解説し、書写し、種種に経巻を供養し、華、香、瓔珞、末香、塗香、焼香、繒蓋、幢幡、衣服、伎楽、合掌恭敬せば、是の人は、一切世間の応に瞻奉すべき所にして、応に如来の供養を以て之を供養すべし。当に知るべし、此の人は是れ大菩薩にして、阿耨多羅三藐三菩提を成就し、衆生を哀愍して、願って此の間に生まれ、広く妙法華経を演べ分別す。何ぞ況んや尽く能く受持して、種種に供養せんをや。」