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法華経 / 妙莊嚴王本事品第二十七(3)

「彼時妙莊嚴王后宮八萬四千人,皆悉堪任受持是法華經。淨眼菩薩、於法華三昧、久已通達,淨藏菩薩、已於無量百千萬億劫、通達離諸惡趣三昧,欲令一切眾生離諸惡趣故。其王夫人、得諸佛集三昧,能知諸佛秘密之藏。二子如是以方便力、善化其父,令心信解,好樂佛法。於是妙莊嚴王、與群臣眷屬俱,淨德夫人、與後宮婇女眷屬俱,其王二子、與四萬二千人俱,一時共詣佛所,到已,頭面禮足,繞佛三匝,卻住一面。」

新字:「彼時妙荘厳王后宮八万四千人,皆悉堪任受持是法華経。浄眼菩薩、於法華三昧、久已通達,浄蔵菩薩、已於無量百千万億劫、通達離諸悪趣三昧,欲令一切衆生離諸悪趣故。其王夫人、得諸仏集三昧,能知諸仏秘密之蔵。二子如是以方便力、善化其父,令心信解,好楽仏法。於是妙荘厳王、与群臣眷属倶,浄徳夫人、与後宮婇女眷属倶,其王二子、与四万二千人倶,一時共詣仏所,到已,頭面礼足,繞仏三匝,却住一面。」

書き下し

「彼の時、妙荘厳王の後宮の八万四千人、皆悉く是の法華経を受持するに堪任せり。浄眼菩薩は、法華三昧に於いて久しく已に通達し、浄蔵菩薩は、已に無量百千万億劫に於いて、諸の悪趣を離るる三昧に通達せり。一切衆生をして諸の悪趣を離れしめんと欲するが故なり。其の王の夫人は、諸仏集三昧を得て、能く諸仏の秘密の蔵を知れり。二子は是の如く方便力を以て、善く其の父を化し、心をして信解し、仏法を好楽せしむ。是に於いて妙荘厳王、群臣眷属と倶に、浄徳夫人、後宮の婇女眷属と倶に、其の王の二子、四万二千人と倶に、一時に共に仏の所に詣り、到り已りて、頭面に足を礼し、仏を繞ること三匝して、却いて一面に住す。」

現代語訳

そのとき、妙荘厳王の後宮の八万四千人は、みなこの法華経を受け持つことができる人々でした。浄眼菩薩は法華三昧に長く通じており、浄蔵菩薩は、無量百千万億劫のあいだに、諸の悪い境涯を離れる三昧に通じていました。すべての衆生が悪い境涯を離れるようにしたいと願ったからです。王の夫人は、諸仏集三昧を得て、諸仏の秘密の蔵を知ることができました。二人の子はこのように方便の力で、父をよく教え導き、心を信じ理解させ、仏法を好み願うようにしました。こうして妙荘厳王は群臣と眷属とともに、浄徳夫人は後宮の女性たちとともに、二人の子は四万二千人とともに、一度にそろって仏のもとへ行き、到着すると、頭を地につけて仏の足を礼拝し、仏の周りを三たびめぐって、一方に退いて立ちました。

解説

二人の子の働きかけが実を結び、王と夫人、家臣、後宮の人々が、そろって仏のもとを訪れる場面です。浄眼と浄蔵がそれぞれ別の三昧に通じていたことや、夫人が諸仏集三昧を得ていたことが述べられ、家族の中で役割が分かれていたことが読み取れます。三昧などの境地は修行体系の語で、現代の感覚には遠い部分です。ただ、一人が先頭に立つだけでなく、強みの違う複数の人が連携して一人の心を動かしたという構図は、組織が変わるときの進め方にも通じます。
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この章句が説くこと

浄徳夫人浄蔵浄眼三昧方便力信解

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