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法華経 / 妙音菩薩品第二十四(2)

爾時淨華宿王智佛告妙音菩薩:「汝莫輕彼國,生下劣想。善男子,彼娑婆世界,高下不平,土石諸山、穢惡充滿,佛身卑小,諸菩薩眾、其形亦小,而汝身四萬二千由旬,我身六百八十萬由旬,汝身第一端正,百千萬福、光明殊妙,是故汝往、莫輕彼國、若佛菩薩、及國土,生下劣想。」妙音菩薩白其佛言:「世尊,我今詣娑婆世界,皆是如來之力,如來神通遊戲,如來功德智慧莊嚴。」於是妙音菩薩不起於座,身不動搖,而入三昧,以三昧力,於耆闍崛山、去法座不遠,化作八萬四千眾寶蓮華,閻浮檀金為莖,白銀為葉,金剛為須,甄叔迦寶以為其台。 爾時文殊師利法王子、見是蓮華,而白佛言:「世尊,是何因緣,先現此瑞,有若干千萬蓮華,閻浮檀金為莖,白銀為葉,金剛為須,甄叔迦寶以為其台。」爾時釋迦牟尼佛告文殊師利:「是妙音菩薩摩訶薩,欲從淨華宿王智佛國,與八萬四千菩薩、圍繞而來,至此娑婆世界,供養、親近、禮拜、於我,亦欲供養、聽法華經。」

新字:爾時浄華宿王智仏告妙音菩薩:「汝莫軽彼国,生下劣想。善男子,彼娑婆世界,高下不平,土石諸山、穢悪充満,仏身卑小,諸菩薩衆、其形亦小,而汝身四万二千由旬,我身六百八十万由旬,汝身第一端正,百千万福、光明殊妙,是故汝往、莫軽彼国、若仏菩薩、及国土,生下劣想。」妙音菩薩白其仏言:「世尊,我今詣娑婆世界,皆是如来之力,如来神通遊戯,如来功徳智慧荘厳。」於是妙音菩薩不起於座,身不動揺,而入三昧,以三昧力,於耆闍崛山、去法座不遠,化作八万四千衆宝蓮華,閻浮檀金為茎,白銀為葉,金剛為須,甄叔迦宝以為其台。 爾時文殊師利法王子、見是蓮華,而白仏言:「世尊,是何因縁,先現此瑞,有若干千万蓮華,閻浮檀金為茎,白銀為葉,金剛為須,甄叔迦宝以為其台。」爾時釈迦牟尼仏告文殊師利:「是妙音菩薩摩訶薩,欲従浄華宿王智仏国,与八万四千菩薩、囲繞而来,至此娑婆世界,供養、親近、礼拝、於我,亦欲供養、聴法華経。」

書き下し

その時、浄華宿王智仏、妙音菩薩に告げたまわく、「汝、かの国を軽んずること莫れ、下劣の想いを生ずること莫れ。善男子よ、かの娑婆世界は、高下平らかならず、土石の諸山、穢悪充満し、仏身は卑小にして、諸の菩薩衆も、その形亦小なり。而るに汝が身は四万二千由旬、我が身は六百八十万由旬、汝が身は第一に端正にして、百千万の福あり、光明殊妙なり。この故に汝往かば、かの国を、もしは仏・菩薩、及び国土を軽んじて、下劣の想いを生ずること莫れ。」妙音菩薩、その仏に白して言さく、「世尊よ、我、今、娑婆世界に詣るは、皆これ如来の力、如来の神通遊戯、如来の功徳智慧の荘厳なり。」ここにおいて妙音菩薩、座を起たずして、身を動揺せず、而も三昧に入り、三昧の力を以て、耆闍崛山において、法座を去ること遠からず、八万四千の衆宝の蓮華を化作す。閻浮檀金を茎と為し、白銀を葉と為し、金剛を須と為し、甄叔迦宝を以てその台と為す。 その時、文殊師利法王子、この蓮華を見て、仏に白して言さく、「世尊よ、これ何の因縁にて、先ずこの瑞を現ずるや。若干千万の蓮華有り、閻浮檀金を茎と為し、白銀を葉と為し、金剛を須と為し、甄叔迦宝を以てその台と為す。」その時、釈迦牟尼仏、文殊師利に告げたまわく、「これ妙音菩薩摩訶薩、浄華宿王智仏の国より、八万四千の菩薩と、囲繞して来たりて、この娑婆世界に至り、供養し、親近し、礼拝し、我に於いてす。亦法華経を聴くことを供養せんと欲するなり。」

現代語訳

そのとき、浄華宿王智仏は、妙音菩薩に告げられました。「あなたは、その国を軽んじてはいけません。劣った所だと思ってはいけません。善男子よ、その娑婆世界は、高低があって平らでなく、土や石の山があり、汚れたものに満ちています。仏の身も小さく、菩薩たちの身体も小さい。しかしあなたの身は四万二千由旬で、私の身は六百八十万由旬、あなたは第一に端正で、百千万の福があり、光は格別に美しい。だからあなたが行っても、その国を、また仏や菩薩、国土を、軽んじて劣ると思ってはいけません。」妙音菩薩は仏に申し上げました。「世尊よ、私が今、娑婆世界に行くのは、すべて如来の力、如来の神通の遊び、如来の功徳と智慧の飾りによるものです。」そこで妙音菩薩は、座から立たず、身体を動かさないまま三昧に入り、三昧の力で、耆闍崛山の、釈尊の法座からそう遠くない場所に、八万四千の宝の蓮の花を現しました。茎は閻浮檀金、葉は白銀、しべは金剛、台は甄叔迦という宝でできていました。 そのとき、文殊師利法王子はこの蓮の花を見て、仏に申し上げました。「世尊よ、これはどのような縁で、まずこのしるしを現したのでしょうか。たくさんの蓮の花があり、茎は閻浮檀金、葉は白銀、しべは金剛、台は甄叔迦の宝でできています。」そのとき釈迦牟尼仏は、文殊師利に告げられました。「これは妙音菩薩が、浄華宿王智仏の国から、八万四千の菩薩に囲まれて、この娑婆世界に来て、私を供養し、親しみ、礼拝し、また法華経を聴いて供養しようとしているしるしです。」

解説

妙音菩薩が旅立つ前に、浄華宿王智仏から、娑婆世界を軽んじてはならないと諭される節です。姿が大きく端正な菩薩が、小さく汚れた世界へ向かうとき、見た目や条件で相手の国を見下す心への戒めが語られます。巨大な身体や宝の蓮華は当時の荘厳な描写で、字義どおりに受け取る必要はありません。優位な立場の者が劣った環境に赴く際、驕りを戒め、自分の力はすべて如来の力によると答える妙音の態度は、現代の管理職が新しい現場や関連会社に入るときの心得にも通じます。
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この章句が説くこと

妙音菩薩莫軽彼国下劣想如来の力三昧蓮華

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