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法華経 / 常不輕菩薩品第二十(3)

「是比丘、臨欲終時,於虛空中,具聞威音王佛、先所說法華經二十千萬億偈,悉能受持,即得如上眼根清淨、耳鼻舌身意根清淨。得是六根清淨已,更增壽命二百萬億那由他歲,廣為人說是法華經。於時增上慢四眾,比丘、比丘尼、優婆塞、優婆夷,輕賤是人、為作不輕名者,見其得大神通力、樂說辯力、大善寂力,聞其所說,皆信伏隨從。是菩薩復化千萬億眾,令住阿耨多羅三藐三菩提。命終之後,得值二千億佛,皆號日月燈明,於其法中、說是法華經,以是因緣,復值二千億佛,同號雲自在燈王,於此諸佛法中、受持讀誦,為諸四眾說此經典故,得是常眼清淨、耳鼻舌身意諸根清淨,於四眾中說法,心無所畏。」

新字:「是比丘、臨欲終時,於虚空中,具聞威音王仏、先所説法華経二十千万億偈,悉能受持,即得如上眼根清浄、耳鼻舌身意根清浄。得是六根清浄已,更增寿命二百万億那由他歳,広為人説是法華経。於時增上慢四衆,比丘、比丘尼、優婆塞、優婆夷,軽賤是人、為作不軽名者,見其得大神通力、楽説弁力、大善寂力,聞其所説,皆信伏随従。是菩薩復化千万億衆,令住阿耨多羅三藐三菩提。命終之後,得値二千億仏,皆号日月灯明,於其法中、説是法華経,以是因縁,復値二千億仏,同号雲自在灯王,於此諸仏法中、受持読誦,為諸四衆説此経典故,得是常眼清浄、耳鼻舌身意諸根清浄,於四衆中説法,心無所畏。」

書き下し

「是の比丘、終わりに臨まんと欲する時、虚空の中に於いて、具さに威音王仏の、先に説きたまいし所の法華経二十千万億偈を聞き、悉く能く受持し、即ち上の如き眼根清浄、耳鼻舌身意根清浄を得たり。是の六根清浄を得已りて、更に寿命を増すこと二百万億那由他歳、広く人の為に是の法華経を説く。時に於いて増上慢の四衆、比丘、比丘尼、優婆塞、優婆夷の、是の人を軽賤して、為に不軽の名を作せる者、其の大神通力、楽説弁力、大善寂力を得たるを見、其の所説を聞きて、皆な信伏随従す。是の菩薩、復た千万億の衆を化して、阿耨多羅三藐三菩提に住せしむ。命終の後、二千億の仏に値うことを得、皆な日月燈明と号す、其の法の中に於いて、是の法華経を説く。是の因縁を以て、復た二千億の仏に値う、同じく雲自在燈王と号す。此の諸仏の法の中に於いて、受持し読誦し、諸の四衆の為に此の経典を説く故に、是の常の眼清浄、耳鼻舌身意の諸根清浄を得て、四衆の中に於いて法を説くに、心に畏るる所無し。」

現代語訳

「この比丘が臨終のとき、虚空の中で、威音王仏がかつて説かれた法華経の二十千万億の偈をくわしく聞き、すべてよく受持して、ただちに先に説いたような眼根の清浄と、耳、鼻、舌、身、意の根の清浄を得ました。この六根の清浄を得終わって、さらに寿命を二百万億那由他歳延ばし、広く人のためにこの法華経を説きました。そのとき、増上慢の四衆である比丘、比丘尼、優婆塞、優婆夷で、この人を軽んじ賤しめて、不軽という名をつけた者たちは、この人が大神通力、楽説弁力、大善寂力を得たのを見、その説くところを聞いて、みな信じて従いました。この菩薩はさらに千万億の人々を教え導いて、この上ない悟りに安住させました。命が終わった後、二千億の仏にお会いすることができ、みな日月燈明と名づけられました。その法の中でこの法華経を説きました。この因縁によって、さらに二千億の仏にお会いし、みな同じく雲自在燈王と名づけられました。これらの仏の法の中で、受持し読誦し、四衆のためにこの経典を説いたので、この常の眼の清浄、耳、鼻、舌、身、意の諸根の清浄を得て、四衆の中で法を説くとき、心に畏れるところがありませんでした。」

解説

常不軽菩薩の臨終の場面です。虚空から威音王仏の説いた法華経を聞いて六根が清浄になり、寿命も延びて広く説法します。かつて軽んじて「不軽」と名づけた人々が、その力を見て信じ従うという逆転が語られます。臨終に虚空から経が聞こえ寿命が延びるという描写は、経典に特有の奇跡的な表現で、字義どおりでなく物語として読むのが妥当です。長い年月の誠実な姿勢が最後に周囲の評価を変えるという流れは、短期の評価で人を判断しない大切さに通じます。
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この章句が説くこと

常不軽臨終六根清浄信伏随従日月灯明雲自在灯王

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