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碧巌録 / 第三十八則

擒得盧陂跨鐵牛 三玄戈甲未輕酬楚王城畔朝宗水喝下曾令却倒流

新字:擒得盧陂跨鉄牛 三玄戈甲未軽酬楚王城畔朝宗水喝下曽令却倒流

書き下し

盧陂を擒得して鉄牛に跨る、三玄の戈甲未だ軽々しく酬いず。楚王城畔の朝宗の水、喝下に曾て却つて倒流せしむ。

現代語訳

盧陂を生け捕りにして、鉄の牛にまたがる。三玄の武具は、軽々しく応酬するものではない。楚王の城のほとりで、海へと流れこむ水も、一喝のもとでかつて逆流させたのだ。

解説

第三十八則に雪竇が付けた頌である。盧陂を擒得して鉄牛に跨るとは、鉄牛の機を持つと挑んだ盧陂を、風穴が逆にとらえて乗りこなしたことを詠む。三玄の戈甲は臨済の三玄三要を武具にたとえたもので、それを軽々しく繰り出さなかったと言う。後半は、郢州の楚王城のほとりで海へ向かう水をも、一喝で逆流させたと風穴の働きを讃える。大河の流れさえ逆にする一喝は、場の空気を一変させる力のたとえである。相手の挑戦を受け止めて逆に主導権を握る、リーダーの胆力を思わせる頌である。

この章句が説くこと

頌三玄喝風穴盧陂鉄牛

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