般若心経 / 『般若心経』心に罣礙なし
菩提薩埵、依般若波羅蜜多故、心無罣礙;無罣礙故、無有恐怖、遠離顛倒夢想、究竟涅槃。三世諸佛、依般若波羅蜜多故、得阿耨多羅三藐三菩提。
新字:菩提薩埵、依般若波羅蜜多故、心無罣礙;無罣礙故、無有恐怖、遠離顛倒夢想、究竟涅槃。三世諸仏、依般若波羅蜜多故、得阿耨多羅三藐三菩提。
書き下し
菩提薩埵は、般若波羅蜜多に依るが故に、心に罣礙無し。罣礙無きが故に、恐怖有ること無く、顛倒夢想を遠離して、涅槃を究竟す。三世の諸仏も、般若波羅蜜多に依るが故に、阿耨多羅三藐三菩提を得たまえり。
現代語訳
菩薩は、智慧の完成によりどころを置くので、心にさえぎるものがありません。さえぎるものがないので、恐れがなく、ものごとを取り違えた考えや夢のような思い込みから遠く離れて、ついに安らぎの境地を究めます。過去・現在・未来の仏たちも、智慧の完成によりどころを置くことで、この上ない正しい目覚めを得ました。
解説
前段の「得るものがない」を受けて、心の状態が語られます。罣礙は心にひっかかり、さえぎるもののことです。ひっかかりがなければ恐れも生まれず、思い込みからも離れられる、という順序で進みます。阿耨多羅三藐三菩提は、この上ない正しい目覚めを意味するサンスクリット語の音写です。職場の不安の多くは、失敗や評価への執着から生まれます。恐れの手前にある「ひっかかり」に目を向けるという読み方は、判断の前に自分の心の状態を点検する習慣に結びつきます。

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本の中身を見るこの章句が説くこと
菩提薩埵罣礙恐怖顛倒夢想涅槃三世諸仏
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