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群書治要 / 『群書治要』申鑒・賢者を用いる十の難所

惟恤十難以任賢能、一曰不知、二曰不求、三曰不任、四曰不終、五曰以小怨弃大德、六曰以小過黜大功、七曰以小短掩大美、八曰以干訐傷忠正、九曰以邪說亂正度、十曰以讒嫉廢賢能、是謂十難、十難不除、則賢臣不用、賢臣不用、則國非其國也。

新字:惟恤十難以任賢能、一曰不知、二曰不求、三曰不任、四曰不終、五曰以小怨弃大徳、六曰以小過黜大功、七曰以小短掩大美、八曰以干訐傷忠正、九曰以邪説乱正度、十曰以讒嫉廃賢能、是謂十難、十難不除、則賢臣不用、賢臣不用、則国非其国也。

書き下し

惟だ十難を恤えて以て賢能に任ず。一に曰く知らず、二に曰く求めず、三に曰く任ぜず、四に曰く終えず、五に曰く小怨を以て大徳を棄つ、六に曰く小過を以て大功を黜く、七に曰く小短を以て大美を掩う、八に曰く干訐を以て忠正を傷つく、九に曰く邪説を以て正度を乱す、十に曰く讒嫉を以て賢能を廃す。是を十難と謂う。十難除かざれば、則ち賢臣用いられず、賢臣用いられざれば、則ち国は其の国に非ざるなり。

現代語訳

十の難しさをよく考えて、賢く有能な人に任せなさい。第一は賢者を知らないこと、第二は求めないこと、第三は任せないこと、第四は最後まで用いないこと、第五は小さな怨みのために大きな徳を捨てること、第六は小さな過ちのために大きな功績を退けること、第七は小さな短所のために大きな美点を覆い隠すこと、第八は人の落ち度を暴き立てて忠実で正しい人を傷つけること、第九は邪説で正しい制度を乱すこと、第十は讒言や妬みで賢者や有能な人を退けることです。これを十難といいます。十難を除かなければ賢い臣は用いられず、賢い臣が用いられなければ、国はもはや国と呼べません。

解説

荀悦の『申鑒』にある一節で、人材登用が失敗する十の型を並べています。注目したいのは後半の五つで、小さな怨み、過ち、短所を理由に、大きな徳や功績を退けてしまう点です。現代でも、一度の失敗や相性の悪さで有能な部下を遠ざける場面は少なくありません。登用の失敗は、見抜けないことよりも、見つけた後に任せ切れず、欠点で全体を判断することから起きると読めます。自分の組織に当てはまる難を一つ選ぶ、点検表にもなります。
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この章句が説くこと

人材登用十難小過大功讒言任用

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