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群書治要 / 『群書治要』春秋左氏傳・和と同の違い

齊侯至自田、晏子侍于遄臺、子猶馳而造焉。公曰:唯據與我和夫。晏子對曰:據亦同也。焉得為和。公曰:和與同異乎。對曰:異、和如羹焉。水火醯醢鹽梅以烹魚肉、宰夫和之、齊之以味、濟其不及、以泄其過。君子食之、以平其心、君臣亦然、君所謂可而有否焉。臣獻其否、以成其可。

新字:斉侯至自田、晏子侍于遄台、子猶馳而造焉。公曰:唯拠与我和夫。晏子対曰:拠亦同也。焉得為和。公曰:和与同異乎。対曰:異、和如羹焉。水火醯醢塩梅以烹魚肉、宰夫和之、斉之以味、済其不及、以泄其過。君子食之、以平其心、君臣亦然、君所謂可而有否焉。臣献其否、以成其可。

書き下し

斉侯、田より至る。晏子、遄台に侍す。子猶、馳せて造る。公曰く、唯だ據のみ我と和するかな、と。晏子対えて曰く、據も亦た同なり。焉くんぞ和と為さん、と。公曰く、和と同と異なるか、と。対えて曰く、異なり。和は羹の如し。水・火・醯・醢・塩・梅以て魚肉を烹、宰夫之を和し、斉うるに味を以てし、其の及ばざるを済い、其の過ぎたるを泄らす。君子之を食らいて、以て其の心を平らかにす。君臣も亦た然り。君の可と謂う所にして否有れば、臣其の否を献じて、以て其の可を成す。

現代語訳

斉の景公が狩りから戻ると、晏子は遄台でお側に控えていました。そこへ子猶(梁丘據)が馬を走らせてやって来ました。公は言いました。「ただ據だけは、私と調和してくれるな。」晏子は答えました。「據は同調しているだけです。どうして調和と言えましょう。」公が「調和と同調は違うのか」と尋ねると、晏子は答えました。「違います。調和とは吸い物のようなものです。水と火、酢、肉醤、塩、梅の実で魚や肉を煮て、料理人が味を整え、足りない味を補い、濃すぎる味を和らげます。君子はこれを食べて心を穏やかにします。君臣も同じです。君主が『よい』と言うことに不都合な点があれば、臣下はその不都合を申し上げて、『よい』を完成させるのです。」

解説

景公が寵臣の梁丘據を「私と調和してくれる」と評したのに対し、晏子が和と同を料理にたとえて分けた場面で、『春秋左氏伝』昭公二十年の記事です。和は異なる味を合わせて足りない所を補うこと、同は水に水を足すように同じ味を重ねることだと、晏子は続けて述べます。上司の意見に賛同するだけの部下は同であり、不都合を申し上げる部下こそが案を完成させる和だという主張です。会議で全員が頷いて終わるとき、組織は味の単調な吸い物を飲んでいるのかもしれません。異論を持ち込む人を煙たがらず、案を整える調味役として迎えられるか、という問いです。
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この章句が説くこと

和同晏子異論諫言君臣調味

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