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言志四録 / 言志耋録 第百二十八条 君子は其の招く所を慎む

積薪若一。火則就其燥。平地若一。水則就其溼。榮辱之至。理勢之自然。故君子愼其所招。

新字:積薪若一。火則就其燥。平地若一。水則就其湿。栄辱之至。理勢之自然。故君子慎其所招。

書き下し

積薪一の若くなれども、火は則ち其の燥けるに就く。平地一の若くなれども、水は則ち其の湿へるに就く。栄辱の至るは、理勢の自然なり。故に君子は其の招く所を慎む。

現代語訳

積み上げた薪は一様に見えても、火は乾いたところに燃え移る。平らな土地は一様に見えても、水は湿ったところへと流れ寄る。栄誉や恥辱がやって来るのも、道理と成り行きの自然な結果である。だから君子は、自分が何を招き寄せるかを慎むのである。

解説

この条は『荀子』勧学篇の「薪を施すこと一の若くなれども、火は燥けるに就く。地を平らかにすること一の若くなれども、水は湿へるに就く」を踏まえています。同じように見える薪でも火は乾いたところから燃え、同じように平らな地でも水は湿ったところへ集まる。栄誉や恥辱も同じで、偶然降ってくるのではなく、それを招き寄せる条件がこちらの側にあるのだと一斎は言います。荀子もまた、言葉が禍を招き行いが辱めを招くと述べ、君子はその立つ所を慎むと結んでいます。評価や失敗を運や他人のせいにしたくなるとき、自分のどんな日頃の振る舞いがそれを呼び寄せたのかを考える手がかりになる条です。

この章句が説くこと

因果栄辱自招慎み荀子

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