荀子 / 大略篇
凡物有乘而來,乘其出者,是其反也。
新字:凡物有乗而来,乗其出者,是其反也。
書き下し
凡そ物は乗じて来たる有り。其の出づるに乗ずる者は、是れ其の反(かへ)りなり。
現代語訳
すべて物事には、何かに乗じてやってくるということがある。こちらから出したものに乗じてやってくるもの、それがその報いとして返ってきたものである。
解説
わずか十数字の短い断章ですが、因果を見つめた一句です。外から降りかかってくるように見える出来事も、多くはこちら側が出した何か——言葉、態度、行い——に乗ってやってくる。つまり、返ってきたものの正体は、自分が送り出したものの反射だというのです。荀子は運命や天の気まぐれで物事が決まるとは考えず、人の側の行いに原因を求めます。だから、思わぬ災難に遭ったとき、まず自分が何を出していたかを振り返るべきだ、という含意になります。職場での反発や人間関係のこじれも、たいていはこちらの発した言い方や振る舞いに乗って返ってきたものです。相手を責める前に、自分が出したものを点検する。この習慣があるだけで、同じ失敗を繰り返さずに済みます。
この章句が説くこと
因果報いは自分から出る自省行いの反射
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