言志四録 / 言志録 第六十三条 已むを得ざるは避けず
凡事於吾分不得已者。當爲之不避。可得已而不已。是則自我生事。
新字:凡事於吾分不得已者。当為之不避。可得已而不已。是則自我生事。
書き下し
凡そ事の吾が分に於て已むを得ざる者は、当に之を為して避けざるべし。已むを得べくして已まざるは、是れ則ち我より事を生ずるなり。
現代語訳
およそ事柄のうち、自分の職分としてやらずには済まされないものは、避けずにやるべきである。やめることができるのにやめないのは、自分から余計な事を生み出すことである。
解説
仕事の引き受け方の基準を示した一条です。自分の立場や職分として、どうしてもやらなければならないことからは逃げてはならない。反対に、やめてもよいことをやめずに続けたり、手を広げたりするのは、自分から面倒を作り出しているのだと一斎は言います。「已むを得ざる」かどうかが判断の分かれ目で、責任感と、余計なことをしない節度の両方が求められています。先に見た、大臣は大綱を統べて「紛更労擾」してはならないという条とも通じる考え方です。やるべきことから逃げていないか、同時に、やらなくてよいことで自分や周りを忙しくしていないか。仕事を抱え込みがちな人にも、避けがちな人にも、それぞれ振り返る材料になるでしょう。
この章句が説くこと
職分責任取捨やめる勇気本分
関連する章句
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史記 張耳陳余列伝貫高独り怒り罵りて曰く、「誰か公をして之を為さしめし。今王実に謀無くして、并せて王を捕ふ。公等皆死せば、誰か王の反せざるを白さん」と。乃ち轞車に膠致せられ、王と長安に詣る。張敖の罪を治む。上乃ち趙の群臣賓客に詔すらく、敢て王に従ふ有らば皆族せんと。貫高と客孟舒等十余人と、皆自ら髡鉗し、王の家奴と為りて従ひ来たる。貫高至り、獄に対へて曰く、「独り吾が属之を為す。王実に知らず」と。吏治めて榜笞すること数千、刺剟して、身に撃つべき者無きも、終に復た言はず。呂后数々言ふ、張王は魯元公主の故を以て、宜しく此れ有るべからずと。上怒りて曰く、「張敖をして天下に拠らしめば、豈に而が女を少しとせんや」と。聴かず。廷尉貫高の事の辞を以て聞す。上曰く、「壮士なり。誰か知る者ぞ。私を以て之に問へ」と。中大夫泄公曰く、「臣の邑子にして、素より之を知る。此れ固より趙国の名義を立てて侵されず、然諾を為す者なり」と。上泄公をして節を持して之に箯輿の前に問はしむ。仰ぎ視て曰く、「泄公か」と。泄公労苦すること生平の驩の如く、与に語り、張王果して計謀有りや不やを問ふ。高曰く、「人情寧ぞ各々其の父母妻子を愛せざらんや。今吾が三族皆以て死に論ぜらる。豈に王を以て吾が親に易へんや。顧ふに王実に反せず、独り吾等之を為せり」と。具に本指の為す所以と王の知らざる状とを道ふ。是に於て泄公入り、具に以て報ず。上乃ち趙王を赦す。上貫高の人と為り能く然諾を立つるを賢とし、泄公をして具に之に告げしめて曰く、「張王已に出でたり」と。因りて貫高を赦す。貫高喜びて曰く、「吾が王審らかに出でたるか」と。泄公曰く、「然り」と。泄公曰く、「上足下を多とす。故に足下を赦す」と。貫高曰く、「死せずして一身に余無き所以の者は、張王の反せざるを白さんとすればなり。今王已に出づ。吾が責已に塞がる。死すとも恨みず。且つ人臣として篡殺の名有り、何の面目ありて復た上に事へんや。縦ひ上我を殺さずとも、我心に愧ぢざらんや」と。乃ち仰ぎて骯を絶ち、
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論語・季氏篇孔子曰く、禄の公室を去ること、五世なり。政の大夫に逮ぶこと、四世なり。故に夫の三桓の子孫、微なり。
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