易経 / 巽卦
進退,志疑也。利武人之貞,志治也。 紛若之吉,得中也。 頻巽之吝,志窮也。 田獲三品,有功也。 九五之吉,位正中也。 巽在牀下,上窮也。喪其資斧,正乎凶也。周易 第五十八卦 兌下兌上 易經:兌:亨。利貞。 初九:和兌,吉。 九二:孚兌,吉,悔亡。 六三:來兌,凶。 九四:商兌,未寧,介疾有喜。 九五:孚于剝,有厲。 上六:引兌。 彖曰:
新字:進退,志疑也。利武人之貞,志治也。 紛若之吉,得中也。 頻巽之吝,志窮也。 田獲三品,有功也。 九五之吉,位正中也。 巽在牀下,上窮也。喪其資斧,正乎凶也。周易 第五十八卦 兌下兌上 易経:兌:亨。利貞。 初九:和兌,吉。 九二:孚兌,吉,悔亡。 六三:来兌,凶。 九四:商兌,未寧,介疾有喜。 九五:孚于剥,有厲。 上六:引兌。 彖曰:
書き下し
進退すとは、志疑ふなり。武人の貞に利ありとは、志治まるなり。紛若の吉は、中を得ればなり。頻りに巽ふの吝は、志窮まるなり。田して三品を獲とは、功有るなり。九五の吉は、位正中なればなり。巽ひて牀の下に在りとは、上窮まるなり。其の資斧を喪ふとは、正に凶なるなり。周易 第五十八卦。兌下兌上。易経。兌は、亨る。貞に利あり。初九、和して兌(よろこ)ぶ、吉。九二、孚ありて兌ぶ、吉、悔亡ぶ。六三、来りて兌ぶ、凶。九四、商(はか)りて兌ぶ、未だ寧(やす)からず、疾(やまひ)を介(へだ)てて喜び有り。九五、剝(はく)に孚あり、厲(あや)ふき有り。上六、引きて兌ぶ。彖に曰く、
現代語訳
進んだり退いたりして迷うとは、志が疑い迷っているのである。武人のように正しさを守るのがよいとは、志が定まって治まるのである。大勢を用いて吉とは、中の道を得ているからである。しきりにへりくだって恥をかくとは、志が行き詰まるのである。狩りで三種の獲物を得るとは、功績があるのである。九五が吉なのは、位が正しく中にあるからである。へりくだりすぎて寝台の下にいるとは、上で行き詰まっているのである。路銀と斧を失うとは、まさしく凶なのである。周易 第五十八卦。下も上も兌(沢、喜ぶ)。易経にいう。兌(喜ぶ)の卦。通じる。正しさを守るのがよい。初九、和やかに喜ぶ。吉である。九二、誠をもって喜ぶ。吉で、後悔が消える。六三、自分から寄って来て喜ばせようとする。凶である。九四、どちらの喜びを取るか思いはかって、まだ落ち着かない。悪いものを隔てて退ければ喜びがある。九五、自分を削り損なう者を信じる。危うさがある。上六、人を引き寄せて喜ばせようとする。彖伝にいう。
解説
関連する章句
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易経・兌卦和して兌ぶの吉は、行ひ未だ疑はれざるなり。孚ありて兌ぶの吉は、志を信ずればなり。来りて兌ぶの凶は、位当らざればなり。九四の喜びは、慶び有るなり。剝に孚ありとは、位正当なればなり。上六の引きて兌ぶは、未だ光いならざるなり。周易 第五十九卦。坎下巽上。易経。渙(かん)は、亨る。王有廟に假る。大川を渉るに利あり、貞に利あり。初六、用て拯ふに馬壮んなり、吉。九二、渙るるとき其の机(き)に奔る、悔亡ぶ。六三、其の躬を渙らす、悔无し。六四、其の群を渙らす、元吉。渙りて丘(おか)有り、夷(つね)の思ふ所に匪ず。九五、渙るるとき其の大号を汗(あせ)にす、渙るるとき王居る、咎无し。上九、其の血を渙らし、去りて逖(とほ)く出づ、咎无し。彖に曰く、
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易経・旅卦旅して瑣瑣たりとは、志窮まりて災あるなり。童僕の貞を得とは、終に尤无きなり。旅して其の次を焚かるとは、亦以て傷(やぶ)るるなり。旅を以て下に与(くみ)す、其の義喪ふなり。旅して処るとは、未だ位を得ざるなり。其の資斧を得るも、心未だ快からざるなり。終に以て誉命ありとは、上逮(およ)ぶなり。旅を以て上に在るは、其の義焚かるるなり。牛を易に喪ふとは、終に之を聞くこと莫きなり。周易 第五十七卦。巽下巽上。易経。巽は、小しく亨る。往く攸有るに利あり。大人を見るに利あり。初六、進退す、武人の貞に利あり。九二、巽(したが)ひて牀(とこ)の下に在り、史巫(しふ)を用ゐること紛若(ふんじゃく)たり、吉にして咎无し。九三、頻(しき)りに巽ふ、吝。六四、悔亡ぶ、田して三品を獲。九五、貞にして吉、悔亡ぶ、利あらざる无し。初め无くして終り有り。庚(かう)に先だつこと三日、庚に后(おく)るること三日、吉。上九、巽ひて牀の下に在り、其の資斧を喪ふ、貞なれども凶。彖に曰く、
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易経・損卦事を已めて遄やかに往くとは、上(かみ)と志を合するなり。九二の貞に利ありとは、中以て志と為すなり。一人行くとは、三なれば則ち疑はるるなり。其の疾を損すとは、亦喜ぶべきなり。六五の元吉は、上より佑(たす)くればなり。損せずして之を益すとは、大いに志を得るなり。周易 第四十二卦。震下巽上。易経。益は、往く攸有るに利あり。大川を渉るに利あり。初九、用て大作を為すに利あり、元吉にして咎无し。六二、或いは之を益す、十朋の亀も違ふ克はず、永く貞にして吉。王用て帝に享(まつ)る、吉。六三、之を益すに凶事を用ゐる、咎无し。孚有りて中行し、公に告ぐるに圭(けい)を用ゐる。六四、中行して公に告ぐれば従はる。用て依(よ)ることを為して国を遷すに利あり。九五、孚有りて心を恵む、問ふ勿くして元吉。孚有りて我が徳を恵とす。上九、之を益すこと莫く、或いは之を撃つ。心を立つること恒勿し、凶。彖に曰く、
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易経・彖伝兌(だ)は説(よろこ)ぶなり。剛は中にして柔は外なり。説びて以て貞(ただ)しきに利(よ)ろし。是を以て天に順(したが)いて人に應(おう)ず。説びて以て民に先んずれば、民は其の勞(ろう)を忘る。説びて以て難(なん)を犯せば、民は其の死を忘る。説びの大なる、民勸(すす)むかな。
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易経・頤卦我を観て頤を朶るとは、亦貴ぶに足らざるなり。六二征けば凶とは、行きて類を失うなり。十年用うる勿かれとは、道大いに悖ればなり。顛しまに頤わるるの吉は、上の施し光いなればなり。貞に居るの吉は、順にして以て上に従うなり。由りて頤わる、厲けれども吉とは、大いに慶び有るなり。周易 第二十八卦。巽下兌上。易経。大過は、棟橈む、往く攸有るに利ろし、亨る。初六、藉くに白茅を用う、咎无し。九二、枯楊稊を生ず、老夫其の女妻を得、利ろしからざる无し。九三、棟橈む、凶。九四、棟隆し、吉。它有れば吝。九五、枯楊華を生ず、老婦其の士夫を得、咎も无く誉れも无し。上六、過ぎて渉りて頂を滅す、凶なれども、咎无し。彖に曰く、
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易経・坎卦習坎にして坎に入るとは、道を失いて凶なるなり。求めて小しく得とは、未だ中を出でざるなり。来たるも之くも坎坎たりとは、終に功无きなり。樽酒簋弐とは、剛柔際わるなり。坎盈たずとは、中未だ大ならざるなり。上六道を失う、凶なること三歳なり。周易 第三十卦。離下離上。易経。離は、貞しきに利ろし、亨る。牝牛を畜えば、吉。初九、履むこと錯然たり、之を敬すれば咎无し。六二、黄離、元いに吉。九三、日昃くの離、缶を鼓して歌わざれば、則ち大耋の嗟あり、凶。九四、突如として其れ来如たり、焚如たり、死如たり、棄如たり。六五、涕を出だすこと沱若たり、戚えて嗟くこと若たり、吉。上九、王用て出征す、嘉きこと有りて首を折る、獲ること其の醜に匪ず、咎无し。彖に曰く、
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