弟子規 / 汎愛眾・恩欲報
恩欲報、怨欲忘、報怨短、報恩長
書き下し
恩は報いんと欲し、怨みは忘れんと欲す。怨みを報ゆるは短く、恩を報ゆるは長かれ。
現代語訳
受けた恩は報いようと思い、受けた怨みは忘れようと思いなさい。怨みに報いるのは短い間にとどめ、恩に報いるのは長く続けなさい。
解説
わずか一句で、恩は長く覚え、怨みは早く手放せと言います。人は放っておくと、受けた恩は忘れやすく、受けた傷は覚えていがちですが、この条はその傾きを逆向きに直そうとします。仕事でも、昔の仕入先や上司への恩を数年後にも思い出して応えるかどうかで、人の厚みが見えます。逆に、過去のもめごとを引きずると、判断が曇り、新しい機会を逃します。怨みを抱き続けるのは、自分の時間を相手に差し出すことでもあります。恩は長く、怨みは短く、と覚えておけば足ります。

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本の中身を見るこの章句が説くこと
恩怨み報恩忘れる長短
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