弟子規 / 汎愛眾・己有能
己有能、勿自私、人所能、勿輕訾 勿諂富、勿驕貧、勿厭故、勿喜新
新字:己有能、勿自私、人所能、勿軽訾 勿諂富、勿驕貧、勿厭故、勿喜新
書き下し
己に能有らば、自ら私する勿かれ。人の能くする所は、軽々しく訾る勿かれ。 富に諂う勿かれ、貧に驕る勿かれ。故きを厭う勿かれ、新しきを喜ぶ勿かれ。
現代語訳
自分に能力があっても、独り占めしてはいけません。人のできることを、軽々しくけなしてはいけません。 富む人にへつらってはならず、貧しい人に驕ってもなりません。古なじみを嫌わず、新しい人に浮かれてもいけません。
解説
四つの「勿かれ」が二組並ぶ、人づきあいの要点集です。能力を抱え込まないこと、人の能力をけなさないこと、貧富で態度を変えないこと、古い縁を軽んじないこと。『論語』学而篇にも、貧しくてもへつらわず、富んでも驕らない話が出てきます。職場に置き換えると、ノウハウの共有、他部署の仕事への敬意、取引先の大小で変えない応対、長年の付き合いへの誠意にあたります。新しい相手に気を取られている間に、古くからの支えが静かに離れることもあります。

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本の中身を見るこの章句が説くこと
能私す訾る諂う驕る故きと新しき
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