弟子規 / 信・聞過怒
聞過怒、聞譽樂、損友來、益友卻 聞譽恐、聞過欣、直諒士、漸相親
新字:聞過怒、聞誉楽、損友来、益友却 聞誉恐、聞過欣、直諒士、漸相親
書き下し
過ちを聞きて怒り、誉れを聞きて楽しめば、損友来たり、益友却く。 誉れを聞きて恐れ、過ちを聞きて欣べば、直諒の士、漸く相親しまん。
現代語訳
過ちを指摘されて怒り、ほめられて喜んでいると、ためにならない友が寄ってきて、ためになる友は遠ざかります。 ほめられて恐れ、過ちを指摘されて喜ぶなら、正直で誠実な人が、しだいに親しんでくれます。
解説
耳の痛い話をどう受け止めるかで、周りに集まる人が変わるという条です。『論語』季氏篇には、正直な人・誠実な人・見聞の広い人を益友とする「益者三友」があり、後半の「直諒の士」はそれを踏まえた語です。上に立つほど、指摘してくれる人は減り、ほめる人が増えます。指摘に怒る上司の周りからは、やがて本当のことを言う人がいなくなります。ほめられたときに少し恐れる感覚は、慢心への歯止めになります。苦言を歓迎する姿勢が、最良の情報網を育てます。

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本の中身を見るこの章句が説くこと
過ち誉れ損友益友直諒の士苦言
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