古典を学びたいすべての人に 法人向けワークシート法人向けワークシート

弟子規 / 出則弟・尊長前

尊長前、聲要低、低不聞、卻非宜 進必趨、退必遲、問起對、視勿移 事諸父、如事父、事諸兄、如事兄

新字:尊長前、声要低、低不聞、却非宜 進必趨、退必遅、問起対、視勿移 事諸父、如事父、事諸兄、如事兄

書き下し

尊長の前では、声は低きを要す。低くして聞こえざるは、却って宜しきに非ず。 進むには必ず趨り、退くには必ず遅く、問い起てば対え、視を移す勿かれ。 諸父に事うること父に事うるが如く、諸兄に事うること兄に事うるが如くせよ。

現代語訳

目上の人の前では、声を低くすることが大切です。ただし低すぎて聞こえないのは、かえってよくありません。 進み出るときは小走りに、退くときはゆっくりと、問われたら立って答え、視線をそらしてはいけません。 父の兄弟に仕えるには父に仕えるように、兄たちに仕えるには実の兄に仕えるようにしなさい。

解説

礼を重んじる書でありながら、「低くして聞こえざるは宜しきに非ず」と、形式に偏らない一言が入っているのが面白い条です。控えめな声も、相手に届かなければ意味がないというわけです。進むときは小走り、退くときはゆっくりという動きや、視線を移さない答え方は、緊張感と誠実さを動作で表しています。最後の諸父・諸兄の句は、血縁の近い年長者にも親に準ずる敬意を、という広がりを示します。会議や報告の場で、声量と視線に気を配るだけで、相手に伝わる誠意は大きく変わります。
『人生の方程式』の表紙

人生を、一行の式にしてみた。

志×積×時×憤÷(1+執)+命。古典から導いた式『人生の方程式』と、二十四の悩みに古典が答える『人生の教科書』(PDF)、師導の全機能1か月がセットで700円です。

本の中身を見る

この章句が説くこと

声要低視勿移趨遅諸父諸兄礼

関連する章句

本2冊(人生の方程式・人生の教科書)+師導1か月=700円本を見る