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弟子規 / 出則弟・騎下馬

騎下馬、乘下車、過猶待、百步餘 長者立、幼勿坐、長者坐、命乃坐

新字:騎下馬、乗下車、過猶待、百歩余 長者立、幼勿坐、長者坐、命乃坐

書き下し

騎するに馬より下り、乗るに車より下り、過ぎても猶お待つこと、百歩の余。 長者立たば、幼は坐する勿かれ、長者坐さば、命ぜられて乃ち坐せ。

現代語訳

馬に乗っていて年長者に会えば馬を降り、車に乗っていれば車を降り、年長者が通り過ぎたあとも、百歩あまりのあいだは見送って待ちなさい。 年長者が立っているあいだは、年少者は座ってはいけません。年長者が座り、すすめられてから座りなさい。

解説

乗り物から降りて敬意を示し、相手が遠ざかるまで見送るという、行きすぎとも思えるほど丁寧な作法です。当時の道では、馬上から見下ろす位置の高さが、そのまま無礼になりえたことが背景にあるのでしょう。座る順にも同じ配慮があり、立つ人の前で座らないという感覚です。現代の仕事に置き換えると、お客様や目上の方を、出迎えて、見送りまで気を抜かないという姿勢にあたります。商談が終わった瞬間に表情をゆるめず、エレベーターが閉まるまで見届ける。敬意は別れ際にこそ表れる、という読み方ができます。
『人生の方程式』の表紙

人生を、一行の式にしてみた。

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この章句が説くこと

下馬下車見送り長者命乃坐敬意

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