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武家家訓集 / 朝倉敏景十七箇条第一条

一於朝倉之家、宿老を不可定、其身の器用忠節によりて可申付之事、

書き下し

一、朝倉の家に於いて、宿老を定むべからず、其の身の器用忠節によりて申し付くべきの事、

現代語訳

朝倉の家においては、宿老の地位をあらかじめ定めてはならない。その人自身の器量と忠節に応じて任命すべきである。

解説

第一条は、重臣である宿老の座を固定せず、本人の器用(才能)と忠節で任じるよう定めます。続く第二条と合わせ、家柄より実力を優先する朝倉氏の人事観を示す条として読まれます。ここでの宿老は家中の重臣を指す語で、古参や家格で自動的に座が決まる慣行を戒めていると読めます。ただ、この家訓は孝景の制定を疑う説もあり、成立の事情には幅があります。現代の組織でも、年功や在籍年数だけで役職を回すと、環境が変わったときに判断が鈍ります。後継者や管理職の登用基準を「何ができ、どれだけ組織に尽くしたか」に置けているかが、最初の点検になります。

この章句が説くこと

実力主義人事登用宿老器用忠節武家家訓集

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