古典を学びたいすべての人に 法人向けワークシート法人向けワークシート

武事提要 / 奥書・奥書:宝永六年の記と書写の経緯

于時寶永六己丑年春三月日 山鹿藤子原記之〔山鹿氏〕 〔藤原高恒〕此書者、山鹿先生所秘、而本書者高恒先生自筆也、仍而年月姓名謹而眞寫之、于時文政四辛巳年八月四日書初、次日辰上刻寫終之、岡谷源勝規再拜于時文政五壬午年七月朔日寫之 岡谷繁英明治八年二月 以岡谷繁實所藏本寫之課長七等出仕岡谷繁實督御雇 (吉村春夫 重見經誠) 校

新字:于時宝永六己丑年春三月日 山鹿藤子原記之〔山鹿氏〕 〔藤原高恒〕此書者、山鹿先生所秘、而本書者高恒先生自筆也、仍而年月姓名謹而真写之、于時文政四辛巳年八月四日書初、次日辰上刻写終之、岡谷源勝規再拝于時文政五壬午年七月朔日写之 岡谷繁英明治八年二月 以岡谷繁実所蔵本写之課長七等出仕岡谷繁実督御雇 (吉村春夫 重見経誠) 校

書き下し

時に宝永六己丑年春三月日、山鹿藤子原これを記す〔山鹿氏〕〔藤原高恒〕。この書は、山鹿先生の秘する所にして、本書は高恒先生の自筆なり。よって年月姓名謹んで真にこれを写す。時に文政四辛巳年八月四日書き初め、次の日辰の上刻に写し終わる。岡谷源勝規再拝。時に文政五壬午年七月朔日これを写す。岡谷繁英。明治八年二月、岡谷繁実所蔵の本を以てこれを写す。課長七等出仕岡谷繁実督、御雇(吉村春夫・重見経誠)校。

現代語訳

時に宝永六年己丑の春三月、山鹿藤子原がこれを記します〔山鹿氏〕〔藤原高恒〕。この書は山鹿先生が秘したところで、本書は高恒先生の自筆です。そこで、年月・姓名を謹んでそのまま写しました。時に文政四年辛巳の八月四日に書き始め、次の日の辰の上刻(午前七時ごろ)に写し終えました。岡谷源勝規が再拝。時に文政五年壬午の七月朔日にこれを写しました。岡谷繁英。明治八年二月、岡谷繁実の所蔵の本によってこれを写しました。課長七等出仕の岡谷繁実が督し、御雇の吉村春夫、重見経誠が校訂しました。

解説

奥書は、宝永六年の記述に始まり、文政四年から五年の写し、明治八年の岡谷繁実所蔵本による再写までの伝来を記します。本書が山鹿先生の秘したものであり、本書は高恒先生の自筆であるという点も記されています。何度も書き写されて伝えられた経緯から、この書が大切に守られてきたことが分かります。現代の組織でも、ノウハウや理念は、記録して写し、校訂して伝えることで受け継がれます。管理職には、知恵を属人化させずに書き残す役割もあります。
『人生の方程式』の表紙

人生を、一行の式にしてみた。

志×積×時×憤÷(1+執)+命。古典から導いた式『人生の方程式』と、二十四の悩みに古典が答える『人生の教科書』(PDF)、師導の全機能1か月がセットで700円です。

本の中身を見る

この章句が説くこと

『武事提要』山鹿高恒奥書宝永六年書写伝来

関連する章句

本2冊(人生の方程式・人生の教科書)+師導1か月=700円本を見る