武学啓蒙 / 附・士家心得・士家心得の目次:馬・水・合図・砲弓の条々
一馬歩の損益、川渡、沼渡、馬筏、鎗筏、とびこへ、がんぜきおとし、岨、細徑等、かんべんのこと、一海路の地勢による、諸懸引、及び、水場言葉、幷に、諸器械、造作の、考のこと、一相圖の諸術、秘符、秘文、幷に、旄、旗、旛、旌、扇、金鼓、螺、角、狼煙、冲天砲、考のこと、一塀のり、城のり等に、つき、諸武器、身のまわり、大小刀に、至るまで、別段、心得あること、一劔鎗法演習、及び、組打、品々の心得、馬上と馬上、馬上と歩立、一二の場合、脇詰、一手、位詰、追打、一隊等の、さべつ、幷に、馬のかけたて、鎗の、おりしき、坐作進退の例、かねて、甲冑を以て、試み置べし、此等、席上の算外なれば、師家の奧秘を、反隅べき、條々のこと、一砲術、大小、かけひき、及び、隊法につく、時處位の諸例、雨中、品々の差略、並に、收もちやう、腰筒、はやごう、早打に至る迄、かねて、老功の士に、たゞし問ふべき、條々の事一射術の演習、厚薄の工夫、及び、主將、物頭、諸士、輕卒等の別、騎歩の習船中の弓、一人の弓、一隊の弓、中拳の傳、さし矢、さしやがゝり、火矢、矢文の制より、其射やうの品々、及び、雨中の心がけ、ゆがけ、早がけ、雨がけ、いづれ、甲冑して後、試むべき、條々のこと、一迎どめ、及び、追かけの心得、順逆、高下に、つき、身のまわり、得道具等、かねて、かんべんのこと、一凡そ、試藝、御前、はながたの儀式と、勝場實體の作法、分別すべき、品々のこと、一常言より、獵場の言葉、勝場のことば、いづれも、先例ありし、條々のこと、一首、とりやう、おさめやう、送りやう、みやう・品々の階級、作法のこと、一凡そ、手がら、時と、所とにより、後證をとると云、先例かんべんのこと、一切腹の檢官、及び、介錯につき、貴賤、諸作法、かくべつのこと、一兵粮つもり、及び、兵粮、諸雜具、制品の心得ある、條々のこと、
新字:一馬歩の損益、川渡、沼渡、馬筏、鎗筏、とびこへ、がんぜきおとし、岨、細径等、かんべんのこと、一海路の地勢による、諸懸引、及び、水場言葉、幷に、諸器械、造作の、考のこと、一相図の諸術、秘符、秘文、幷に、旄、旗、旛、旌、扇、金鼓、螺、角、狼煙、沖天砲、考のこと、一塀のり、城のり等に、つき、諸武器、身のまわり、大小刀に、至るまで、別段、心得あること、一剣鎗法演習、及び、組打、品々の心得、馬上と馬上、馬上と歩立、一二の場合、脇詰、一手、位詰、追打、一隊等の、さべつ、幷に、馬のかけたて、鎗の、おりしき、坐作進退の例、かねて、甲冑を以て、試み置べし、此等、席上の算外なれば、師家の奥秘を、反隅べき、条々のこと、一砲術、大小、かけひき、及び、隊法につく、時処位の諸例、雨中、品々の差略、並に、収もちやう、腰筒、はやごう、早打に至る迄、かねて、老功の士に、たゞし問ふべき、条々の事一射術の演習、厚薄の工夫、及び、主将、物頭、諸士、軽卒等の別、騎歩の習船中の弓、一人の弓、一隊の弓、中拳の伝、さし矢、さしやがゝり、火矢、矢文の制より、其射やうの品々、及び、雨中の心がけ、ゆがけ、早がけ、雨がけ、いづれ、甲冑して後、試むべき、条々のこと、一迎どめ、及び、追かけの心得、順逆、高下に、つき、身のまわり、得道具等、かねて、かんべんのこと、一凡そ、試芸、御前、はながたの儀式と、勝場実体の作法、分別すべき、品々のこと、一常言より、猟場の言葉、勝場のことば、いづれも、先例ありし、条々のこと、一首、とりやう、おさめやう、送りやう、みやう・品々の階級、作法のこと、一凡そ、手がら、時と、所とにより、後証をとると云、先例かんべんのこと、一切腹の検官、及び、介錯につき、貴賤、諸作法、かくべつのこと、一兵粮つもり、及び、兵粮、諸雑具、制品の心得ある、条々のこと、
書き下し
一馬歩の損益、川渡、沼渡、馬筏、鎗筏、とびこへ、がんぜきおとし、岨、細徑等、かんべんのこと、一海路の地勢による、諸懸引、及び、水場言葉、幷に、諸器械、造作の、考のこと、一相圖の諸術、秘符、秘文、幷に、旄、旗、旛、旌、扇、金鼓、螺、角、狼煙、冲天砲、考のこと、一塀のり、城のり等に、つき、諸武器、身のまわり、大小刀に、至るまで、別段、心得あること、一劔鎗法演習、及び、組打、品々の心得、馬上と馬上、馬上と歩立、一二の場合、脇詰、一手、位詰、追打、一隊等の、さべつ、幷に、馬のかけたて、鎗の、おりしき、坐作進退の例、かねて、甲冑を以て、試み置べし、此等、席上の算外なれば、師家の奧秘を、反隅べき、條々のこと、一砲術、大小、かけひき、及び、隊法につく、時處位の諸例、雨中、品々の差略、並に、收もちやう、腰筒、はやごう、早打に至る迄、かねて、老功の士に、たゞし問ふべき、條々の事一射術の演習、厚薄の工夫、及び、主將、物頭、諸士、輕卒等の別、騎歩の習船中の弓、一人の弓、一隊の弓、中拳の傳、さし矢、さしやがゝり、火矢、矢文の制より、其射やうの品々、及び、雨中の心がけ、ゆがけ、早がけ、雨がけ、いづれ、甲冑して後、試むべき、條々のこと、一迎どめ、及び、追かけの心得、順逆、高下に、つき、身のまわり、得道具等、かねて、かんべんのこと、一凡そ、試藝、御前、はながたの儀式と、勝場實體の作法、分別すべき、品々のこと、一常言より、獵場の言葉、勝場のことば、いづれも、先例ありし、條々のこと、一首、とりやう、おさめやう、送りやう、みやう・品々の階級、作法のこと、一凡そ、手がら、時と、所とにより、後證をとると云、先例かんべんのこと、一切腹の檢官、及び、介錯につき、貴賤、諸作法、かくべつのこと、一兵粮つもり、及び、兵粮、諸雜具、制品の心得ある、條々のこと、
現代語訳
一、馬と徒歩の利害、川渡り、沼渡り、馬筏、鎗筏、飛び越え、岩落とし、岨(険しい所)、細道など、簡便のこと。一、海路の地勢による諸々の駆け引き、および水場言葉(船の言葉)、ならびに諸器械の造作の考証のこと。一、合図の諸術、秘符、秘文、ならびに旄・旗・旛・旌・扇・金鼓・螺・角・狼煙・冲天砲の考証のこと。一、塀乗り、城乗りなどについて、諸武器、身のまわり、大小の刀に至るまで、別段の心得があること。一、剣・槍法の演習、および組打ちの品々の心得、馬上と馬上、馬上と徒歩、一二の場合、脇詰め、一手、位詰め、追い打ち、一隊などの差別、ならびに馬の駆け立て、槍の折り敷き、坐作進退の例を、あらかじめ甲冑を着けて試みておくべきこと。これらは席上では数のうちに入らないので、師家の奥秘から類推すべき条々のこと。一、砲術の大小、駆け引き、および隊法に関する時・所・位の諸例、雨中の品々の差略、ならびに収め方、腰筒、早合、早打に至るまで、あらかじめ経験豊かな士に問いただすべき条々のこと。一、射術の演習、厚薄の工夫、および主将・物頭・諸士・軽卒などの別、騎・歩の習い、船中の弓、一人の弓、一隊の弓、中拳の伝、差し矢、差し矢がかり、火矢、矢文の制より、その射方の品々、および雨中の心がけ、弽、早がけ、雨がけ、いずれも甲冑を着けた後に試みるべき条々のこと。一、迎え止め、および追いかけの心得、順逆・高下について、身のまわり、得物の道具など、あらかじめ簡便のこと。一、およそ試芸、御前、花形(晴れ)の儀式と、勝場の実体の作法を分別すべき品々のこと。一、常の言葉から猟場の言葉、勝場の言葉まで、いずれも先例のあった条々のこと。一、首の取り方、収め方、送り方、名・品々の階級、作法のこと。一、およそ手柄を、時と所により後の証拠を取るという先例、簡便のこと。一、切腹の検官、および介錯について、貴賤の諸作法、格別のこと。一、兵糧の見積もり、および兵糧・諸雑具・制品の心得ある条々のこと。
解説

人生を、一行の式にしてみた。
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『武学啓蒙』・論・常の心がけと不意への備え○凡そ、士たるものは、軍學は、もちろん、何ごとも、今、入用なしとて、打棄べからず、萬一かゝることも、あらばなど、夏の葛衣一つにて、足ぬれど、冬の綿續の、用心ある如く、思慮を、めぐらし、かね〱不意を防ぐ心あるべし、もし、わきまへがたきことあらば、師にも質し、同志朋友にも、相談して、是を、せんさくすべし、是皆、おくれをとらざらんとの、わけなり、世の中は、禍福ともに、思ひがけなき、寢耳に、水の入たるやうのことなしとも、云がたし、とかく、常の心がけにて、一人千騎に、あたるはたらきもあり、又一生の恪勤も、一度に滅却するもあり、さてこそ、其心の用ひやうは、人々、知ることなれども、まづ朝夕閑暇なる時も、なんどき君の命召あらんもと、省み、夜行は、云に及ばず、すべて無益の遊行を、戒め、太刀、鎗、弓馬、砲術の、けいこ、怠らず、休める時は、手に書記を、とるやうにし、ものごとに、厚く深く、志ざすべし、かく、ゆだんなければ、氣性、ほかにゆかずして、不善の念、發動せず、身體も、輕便になること、疑なし、昔より云、人の智慧と、人の筋骨とは、つかふに、したがひ、其妙の出ること、頻に汲る井の水の、いよ〱美が如しとぞ、次に、得道具、馬物の具の、置所、艸鞋、足牛、長手拭、細引、ためしなわ、用囊等の、雜具に、いたるまで、乘てより、氣をくばり察し、手にとり、足にて、とぶのみにはあらず、早業と云道あることを、忘るべからず、近くは、妻子、眷屬、譜第のものより、左右周旋のともがらまで、それ〱の法にて、よく勘辨し、出ては、かりそめ、門の出入より、塀際、山沿、川邊、道すぢの大小、迂曲など、眼の及ぶだけ、萬に心の備をなし、盜賊、又火の急なる時も、猥狽ざるやうに、心がくる、是もまた、つねの、かくごと、知べし、
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