武治提要 / 民政・第7段
三民に孝弟篤實の者あるときは、これを稱して表すること、俗を美にするの道にして、武治の善政なり、民間の風俗は只淳朴にして、邪義邪法なく、事物野鄙なるを以て美也とす。伍法を明にして、其俗を正すこと、蓋し仁政の大なるもの也。
新字:三民に孝弟篤実の者あるときは、これを称して表すること、俗を美にするの道にして、武治の善政なり、民間の風俗は只淳朴にして、邪義邪法なく、事物野鄙なるを以て美也とす。伍法を明にして、其俗を正すこと、蓋し仁政の大なるもの也。
書き下し
三民に孝弟篤實の者あるときは、これを稱して表すること、俗を美にするの道にして、武治の善政なり、民間の風俗は只淳朴にして、邪義邪法なく、事物野鄙なるを以て美也とす。伍法を明にして、其俗を正すこと、蓋し仁政の大なるもの也。
現代語訳
農工商の三民の中に、親孝行で兄弟仲がよく、誠実な者がいたら、これを称えて表彰することは、風俗を美しくする道であり、武治の善い政です。民間の風俗は、ただ素朴で、邪な教えや法がなく、物事が素朴で飾り気がないのを美しいとします。五人組の法を明らかにして、その風俗を正すことは、おそらく仁政の大きなものです。
解説
この段は、善い行いをした人を公に称えることが、風俗を整える早道だと述べています。ここで「素朴で飾りがない」ことを美とする価値観は、当時の武家社会のものです。ただ、よい行いを表に出して見せるという手法は、いまの職場でもそのまま使えます。表彰や感謝を言葉にして共有すれば、何が大事にされているかが組織に伝わります。叱ることより先に、称える場を作る方が、風土は早く整います。
この章句が説くこと
民政表彰風俗淳朴五人組武治提要
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