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正法眼蔵随聞記 / 巻六

學道の人言ばを發せんとする時は、三度顧て自利利他の爲に、利あるべくんば是を云ふべし、利なからん言語は止まるべし、かくのごときの事も一度には得がたし、心にかけて漸々に習ふべきなり、

新字:学道の人言ばを発せんとする時は、三度顧て自利利他の為に、利あるべくんば是を云ふべし、利なからん言語は止まるべし、かくのごときの事も一度には得がたし、心にかけて漸々に習ふべきなり、

書き下し

学道の人言ばを発せんとする時は、三度顧て自利利他の為に、利あるべくんば是を云ふべし、利なからん言語は止まるべし、かくのごときの事も一度には得がたし、心にかけて漸々に習ふべきなり、

現代語訳

学道の人が言葉を発しようとする時は、三度顧みて、自分のためにも他人のためにも利があるならば、これを言うべきである。利のない言葉は止めるべきである。このような事も一度にはできがたい。心にかけて次第に習うべきである。

解説

自利利他という基準を、話す前の一拍に落とし込んでいる。言うか言わぬかを、正しいかどうかではなく、誰かの利になるかどうかで決めるのが要点。最後に、これは一度にはできないから習うのだと添えるところに、この語録の実際的な性格が出ている。

この章句が説くこと

自利利他沈黙

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