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墨子 / 尚同下

何以知其然也?於先王之書也大誓之言然,曰:「小人見姦巧乃聞,不言也,發罪鈞。」此言見淫僻不以告者,其罪亦猶淫僻者也。

新字:何以知其然也?於先王之書也大誓之言然,曰:「小人見姦巧乃聞,不言也,発罪鈞。」此言見淫僻不以告者,其罪亦猶淫僻者也。

書き下し

何を以て其の然るを知るや。先王の書に於けるや、大誓の言、然り。曰く、「小人、姦巧を見て乃ち聞くも、言わざれば、發せらるる罪は鈞し」と。此れ淫僻を見て以て告げざる者は、其の罪も亦た猶お淫僻なる者のごときを言うなり。

現代語訳

なぜそう分かるのか。先王の書のうち『大誓』の言葉がそうである。「小人がよこしまな企みを見て聞き知りながら言わなければ、問われる罪は同じである」。これは、みだらで邪なことを見ながら告げない者の罪もまた、みだらで邪なことをした者と同じだ、ということを言っている。

解説

沈黙を加担とみなす規定に、古い書からの根拠を与えます。「發罪鈞」——問われる罪は等しい。見て言わなかった者と、した者を同じ罪に置く。厳しい規定ですが、尚同篇の全体がこれを支えとしています。情報が上に届かなければ賞罰は機能しない、という前提から論理的に導かれる帰結です。内部通報を制度としてどう位置づけるかという議論の、最も古い形の一つです。

この章句が説くこと

沈黙告発同罪報告制度

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