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正法眼蔵随聞記 / 巻二

我れ本と幼少の時より好のみ學せしことなれば、今もやゝもすれば外典等の美言案ぜられ、文選等も見らるゝを詮なき事と存ずれば、一向にすつべき由を思ふなり

新字:我れ本と幼少の時より好のみ学せしことなれば、今もやゝもすれば外典等の美言案ぜられ、文選等も見らるゝを詮なき事と存ずれば、一向にすつべき由を思ふなり

書き下し

我れ本と幼少の時より好のみ学せしことなれば、今もやゝもすれば外典等の美言案ぜられ、文選等も見らるゝを詮なき事と存ずれば、一向にすつべき由を思ふなり

現代語訳

わたしはもともと幼少の時から好んで学んできたことであるから、今もややもすれば外典などの美しい言葉が思い浮かべられ、『文選』などもつい見てしまうのを、甲斐のないことだと思うので、ひたすらに捨てるべきだと思うのである。

解説

前条で外典を学ぶなと言った直後に、自分にその癖が残っていると明かす。捨てたと言わず、捨てるべきだと思うと言うところに正直さがある。教えを人に向けて語りながら、自分がその途上にいることを隠さない書き方で、随聞記が説教集ではなく聞き書きであることがよく現れている一節である。

この章句が説くこと

外典執着捨てる習慣文選正直

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