幽夢影 / 巻上・先天八卦は豎に看る者なり
先天八卦,豎看者也;後天八卦,橫看者也。
新字:先天八卦,豎看者也;後天八卦,横看者也。
書き下し
先天八卦は、豎に看る者なり。後天八卦は、横に看る者なり。
現代語訳
先天八卦は、縦に見るものです。後天八卦は、横に見るものです。
解説
易の二つの八卦の配置図を、縦と横で見分けた一句です。先天八卦は伏羲が作ったとされ、宋の邵雍らが図にしたもので、乾と坤、つまり天と地を南北に向かい合わせるなど、対になる卦を向かい合わせに並べた図です。後天八卦は周の文王の作とされ、東から南へと季節や方位がめぐる順に卦を配した図です。張潮の言い分けは、天地の上下の対立を軸とする先天図と、四方と四季の広がりを軸とする後天図という違いを捉えたものと読めます。前の則の直世界と横世界の見立てを、易にも当てはめたのでしょう。友人の呉街南は、縦に見ても横に見ても見えはしないと言い、銭目天は袖手傍観がいちばんだと茶化しています。
この章句が説くこと
易経学問視点八卦宇宙
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