幽夢影 / 巻上・人は詩に入るべきを求む
人須求可入詩,物須求可入畫。
新字:人須求可入詩,物須求可入画。
書き下し
人は須らく詩に入るべきを求むべし、物は須らく畫に入るべきを求むべし。
現代語訳
人は、詩に詠まれるに値する人であることを求めるべきです。物は、絵に描かれるに値する物であることを求めるべきです。
解説
人と物、それぞれの理想を詩と絵に託した短い対句です。詩に詠まれる人とは、その生き方や姿に心を動かす何かがある人のことです。絵に描かれる物とは、形や佇まいに美しさや趣がある物のことです。どちらも、見る人の心に残る品格を持つことを求めています。友人の龔半千は、絵にならない物として豚と銭と不良少年を挙げて笑わせ、石天外は、人は絵に入り物は詩に入るよう求めるのもまた妙だと入れ替えています。自分の暮らしや身の回りの物を、詩や絵になるかという目で見直すと、選ぶものが変わってくるかもしれません。
この章句が説くこと
風雅修身詩画品格美
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