幽夢影 / 巻上・上元には須らく豪友を酌むべし
上元須酌豪友,端午須酌麗友,七夕須酌韻友,中秋須酌淡友,重九須酌逸友。
書き下し
上元には須らく豪友を酌むべし、端午には須らく麗友を酌むべし、七夕には須らく韻友を酌むべし、中秋には須らく淡友を酌むべし、重九には須らく逸友を酌むべし。
現代語訳
上元(正月十五日)には豪放な友と酒を酌み交わすべきです。端午(五月五日)には華やかな友と、七夕には風雅な友と、中秋(八月十五日)には淡泊な友と、重九(九月九日の重陽)には世俗を離れた友と、酒を酌み交わすべきです。
解説
年中行事ごとに、酒を共にする友の型を割り振った一則です。灯籠でにぎわう上元には豪快な友、飾り立てる端午には華やかな友、星の恋物語の七夕には詩心のある友、澄んだ月の中秋にはさっぱりした友、菊を愛で高みに登る重陽には俗を離れた友が似合うというわけです。行事の気分と友の人柄を響き合わせる、張潮らしい遊び心があります。友人の顧天石は、大晦日には不遇の友と飲むべきだと付け加えています。人にはそれぞれ持ち味があり、場に応じて誰と会うかを考えるのも、付き合いを豊かにする知恵です。
この章句が説くこと
交友風雅酒年中行事人物
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『幽夢影』巻上・一歳の諸節は上元を第一と爲す一歳の諸節は、上元を以て第一と爲し、中秋之に次ぎ、五日・九日又之に次ぐ。
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