幽夢影 / 巻上・史鑑は友と共に讀むべし
經傳宜獨坐讀;史鑑宜與友共讀。
新字:経伝宜独坐読;史鑑宜与友共読。
書き下し
經傳は宜しく獨坐して讀むべし。史鑑は宜しく友と共に讀むべし。
現代語訳
経書とその注釈は、一人で静かに座って読むのがよいのです。歴史書は、友人と一緒に読むのがよいのです。
解説
本によって、一人で読むべきものと、人と読むべきものがあると説いた短い対句です。経伝は聖人の経典とその伝(注釈)のことで、自分の心と向き合いながら黙って読み込むものです。史鑑は歴史書のことで、鑑は鏡、つまり過去を映して今を照らすという意味がこもっています。歴史は人物の是非や成否をめぐって意見が分かれるので、友と議論しながら読むと面白さが増します。友人の王景州は、よい友がいなければ紅友(酒の異名)でもよいと茶化しています。学びの中身によって、独学と対話を使い分けることを思い出させてくれます。
この章句が説くこと
読書交友学問独学歴史
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