尉繚子 / 治本
夫禁必以武而成、賞必以文而成。
書き下し
夫れ禁は必ず武を以て成り、賞は必ず文を以て成る。
現代語訳
そもそも禁令というものは必ず厳しさによって成り立ち、褒賞というものは必ず温かさによって成り立つ。
解説
取り締まりと褒賞では、必要とされる態度がまるで違うと説く。ルールを守らせる場面で情に流されれば示しがつかず、逆に功績をねぎらう場面で杓子定規に振る舞えば人の心は離れていく。同じ厳しさや同じ優しさを、場面を選ばず一様に使い続けると、どこかで無理が生じる。叱るときと労うときとで態度を切り替える器用さこそ、人を動かす技である。
この章句が説くこと
信賞必罰使い分け威と恩
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