韓非子 / 備內第十七
士無幸賞,無踰行,殺必當,罪不赦,則姦邪無所容其私。
新字:士無幸賞,無踰行,殺必当,罪不赦,則姦邪無所容其私。
書き下し
殺しては必ず當り、罪は赦さず、則ち姦邪、其の私を容るる所無し。
現代語訳
(処罰する際は)必ず(ルールに)適合させ、罪(違反)は(温情で)見逃さない。そうすれば、不正を働く者は、私的な(悪事の)入り込む余地がなくなる。
解説
功績には見合った褒美を与え、罪には温情をかけずきちんと罰を与える。これを徹底すれば、不正を働こうとする者はつけ込む隙を失う、という教えです。原文の「殺必當、罪不赦」は物騒に響きますが、要は決めたことを曲げずに実行するという一貫性の大切さを説いています。家庭でも、一度決めた門限や約束を「今日だけ特別」と例外だらけにしていくと、いつの間にか約束そのものが意味を失い、子どもも親の言うことを軽く見るようになります。近所付き合いや友人間の取り決めでも同じで、誰か一人にだけ甘くすると不公平感が広がり、揉め事の種になります。決まりは例外を作らずに守り抜くことこそが、周りからの信頼を保つ近道です。
この章句が説くこと
信賞必罰コンプライアンス温情主義例外ルールの形骸化
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