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韓非子 / 愛臣第四

故不赦死,不宥刑,赦死宥刑,是謂威淫。

書き下し

死を赦し刑を宥すは、是を威淫と謂う。

現代語訳

(重大な罪である)死罪を赦したり、刑罰を甘くしたりすることを、「威光の乱れ(威淫)」という。

解説

「重い罪を赦したり、刑罰を甘くしたりすることを、威光の行き過ぎた乱れという」という戒めです。決めたはずの重い罰を、情にほだされてうやむやにしてしまうと、一見優しい行いに見えて、実は物事の筋道を乱すことになるという教えです。組織で重大な決まり違反を見て見ぬふりをしたり、情けをかけて処分を軽くしたりすると、その場では丸く収まるように見えても、周りの人は『あの人は依怙贔屓をする』と見抜き、次第に決まりごと全体への信頼が薄れていきます。これは会社の規律に限らず、家庭でのしつけや、子どもの過ちへの向き合い方にも当てはまります。良いことと悪いことをはっきり分けて向き合う姿勢こそが、周りからの信頼を保つ土台になるのです。

この章句が説くこと

信賞必罰コンプライアンス規律温情主義権威

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