尉繚子 / 戰威
軍井成而後飲、軍食熟而後飯、軍壘成而後舍、勞佚必以身同之。
新字:軍井成而後飲、軍食熟而後飯、軍塁成而後舎、労佚必以身同之。
書き下し
軍井成りて後に飲み、軍食熟して後に飯し、軍壘成りて後に舍す、勞佚必ず身を以て之に同じくす。
現代語訳
陣中の井戸が掘り終わってから水を飲み、陣中の食事が炊きあがってから食事をとり、陣営の砦が完成してから宿営する。苦労も安楽も、必ず自らの身をもって兵士たちと共にする。
解説
水も食事も宿も、まず皆に行き渡らせてから自分が手にする。この順番の逆転しない姿勢が、率先垂範という言葉の実体である。口先で苦労を共にすると言うのは簡単だが、実際に自分の取り分を後回しにできるかどうかで、周囲の見る目は変わる。忙しい時ほど自分を優先したくなるが、そこでどう振る舞うかが、信頼を積むか失うかの分かれ目になる。
この章句が説くこと
率先垂範苦楽を共に信頼
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