菜根譚 / 前集
寵利毋居人前,德業毋落人後;受享毋踰分外,修為毋減分中。
新字:寵利毋居人前,徳業毋落人後;受享毋踰分外,修為毋減分中。
書き下し
寵利は人前に居る毋(な)かれ。徳業は人後に落つる毋かれ。受享は分外を踰ゆる毋かれ。修為は分中を減ずる毋かれ。
現代語訳
寵愛や利益は、人より前に出るな。徳と業績は、人より後れるな。受け取り享受するものは、分限を超えるな。自らを修める努力は、分限より減らすな。
解説
組織運営において、自身の評価や利益を追求する場面では一歩引く謙虚さが求められます。しかし、組織への貢献や自身の専門性を高める努力においては、積極的に前進し、決して後れを取らない姿勢が重要です。報酬や地位といった「受け取るもの」は分相応に、しかし自己研鑽や成長のための「努力」は惜しまない。このバランス感覚は、リーダーが公正さを保ち、周囲からの信頼を得る上で不可欠な規範となるでしょう。
この章句が説くこと
寵利毋居人前徳業毋落人後受享毋踰分外修為毋減分中