尉繚子 / 戰威
天時不如地利、地利不如人和、聖人所貴、人事而已。
書き下し
天時は地利に如かず、地利は人和に如かず、聖人の貴ぶ所は、人事のみ。
現代語訳
天の巡り合わせは地の利に及ばず、地の利は人の和に及ばない。聖人が尊ぶのは、結局のところ人の営みだけである。
解説
タイミングの良さより場の条件が、場の条件よりも人と人との折り合いが、物事の成否を大きく左右する。好機を待っているうちに機会を逃す人もいれば、恵まれた環境にいながら周囲との関係がこじれて崩れていく組織もある。尉繚子が最後に頼るのは天でも地でもなく人の和だと言い切る潔さは、日々の人間関係を大切にする姿勢への支持でもある。
この章句が説くこと
人の和条件より関係結束
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孟子・公孫丑章句下孟子曰く、「天の時は地の利に如かず、地の利は人の和に如かず。三里の城、七里の郭、環りて之を攻むれども勝たず。夫れ環りて之を攻むれば、必ず天の時を得る者有らん。然り而して勝たざる者は、是れ天の時、地の利に如かざればなり。城高からざるに非ざるなり。池深からざるに非ざるなり。兵革堅利ならざるに非ざるなり。米粟多からざるに非ざるなり。委して之を去るは、是れ地の利、人の和に如かざればなり。故に曰く、『民を域(かぎる)るに封疆の界を以てせず。國を固むるに山谿の險を以てせず。天下を威すに兵革の利を以てせず。』道を得る者は助け多く、道を失う者は助け寡し。助け寡きの至は、親戚も之に畔く。助け多きの至は、天下も之に順う。天下の順う所を以て、親戚の畔く所を攻む。故に君子は戰わざる有り。戰えば必ず勝つ。」
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