尉繚子 / 制談
凡兵制必先定制、先定則士不亂、士不亂則刑乃明。
新字:凡兵制必先定制、先定則士不乱、士不乱則刑乃明。
書き下し
凡そ兵制は必ず先ず制を定む、先ず定まれば則ち士亂れず、士亂れざれば則ち刑乃ち明らかなり。
現代語訳
およそ軍の制度は、必ず先に規則を定めることが肝要である。先に定まっていれば兵士は乱れず、兵士が乱れなければ賞罰も明らかになる。
解説
ルールが先に決まっていれば、人はその範囲の中で安心して動ける。逆に決まりが曖昧なまま走り出せば、誰もが自己流に判断し、いずれ収拾がつかなくなる。職場のルールも家庭内の取り決めも同じで、後から線引きをしようとするほど揉めやすい。秩序は締め付けではなく、先に土台を作っておくことで初めて公平な評価や約束が機能するという、地味だが実践的な原則である。
この章句が説くこと
制度設計秩序公平な運用
関連する章句
-
三略・中略故に聖王の世を御するや、盛衰を観、得失を度りて、之が制を為す。故に諸侯は二師、方伯は三師、天子は六師なり。世乱るれば則ち叛逆生じ、王沢竭くれば則ち盟誓相ひ誅伐す。
-
史記 商君列伝是に於いて鞅を以て大良造と為す。兵を将ゐて魏の安邑を囲み、之を降す。居ること三年、冀闕宮庭を咸陽に筑くを作為し、秦雍より徙りて之に都す。而して民の父子兄弟同室に内息する者を禁と為す。而して小郷邑聚を集めて県と為し、令丞を置くこと、凡そ三十一県。田を為むるに阡陌封疆を開き、賦税平らかなり。斗桶権衡丈尺を平らかにす。之を行ふこと四年、公子虔復た約を犯し、之を劓す。居ること五年、秦人富彊し、天子胙を孝公に致し、諸侯畢く賀す。
-
論語 八佾篇子曰く、『夷狄の君有るは、諸夏の亡きに如かず。』
-
尚書・盤庚上網の綱に在るが若く、条有りて紊れず。
-
人物志・流業是を主道得られて臣道序すと謂い、官方を易えずして、太平用て成る。
-
論語 季氏篇孔子曰わく、其の位に在らざれば、其の政を謀らず。