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酔古堂剣掃 / 集倩・瘦竹は幽人の如し

瘦竹如幽人,幽花如處女。

新字:痩竹如幽人,幽花如処女。

書き下し

瘦竹は幽人の如く、幽花は處女の如し。

現代語訳

細く痩せた竹は世を離れて静かに暮らす人のようで、ひっそりと咲く花は嫁ぐ前の乙女のようです。

解説

竹と花を人にたとえた、短く美しい対句です。瘦竹は細くすらりと伸びた竹で、太く茂った竹とは違う、清らかで孤高な趣があります。それを俗世を離れて静かに暮らす幽人になぞらえています。幽花は人目につかない所にひっそりと咲く花で、その慎ましく清らかな美しさを、まだ世に出ていない処女にたとえます。ここでいう処女は、控えめで恥じらいを帯びた若い女性の清純さを表す言葉です。二つの比喩に共通するのは、目立たないところにある美しさを尊ぶ心です。前の句の幽人という語を、次の句の幽花の幽で受けてつなげる、言葉の連鎖も巧みです。華やかなものばかりに目が行きがちですが、控えめなものの中にある品のよさに気づける感性を大切にしたいものです。

この章句が説くこと

隠逸清純比喩

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