古典を学びたいすべての人に 法人向けワークシート法人向けワークシート

酔古堂剣掃 / 集倩・六朝の故地に滿つ

空三楚之暮天,樓中歷歷;滿六朝之故地,草際悠悠。

新字:空三楚之暮天,楼中歴歴;満六朝之故地,草際悠悠。

書き下し

三楚の暮天を空しくし、樓中に歷歷たり。 六朝の故地に滿ち、草際に悠悠たり。

現代語訳

三楚の地の夕暮れの空をすっかり澄み渡らせ、楼の中からもくっきりと見えます。六朝の古都の地に満ちあふれ、草の果てまでどこまでも広がっています。

解説

前の二則に続く、月の光をたたえた駢文の一節と見られる対句です。三楚は戦国時代の楚の地を西楚・東楚・南楚の三つに分けた呼び名で、長江中流域の広い地方を指します。六朝は呉・東晋・宋・斉・梁・陳の六つの王朝で、いずれも建康、今の南京に都を置きました。歷歷ははっきりと見えるさま、悠悠ははるかに広がるさまです。広大な楚の空と、栄華の跡を残す六朝の古都の地に、同じ光が満ちている情景が浮かびます。古都に差す光には、過ぎ去った王朝への懐古の情もにじみます。旅先で古い都を歩くとき、その土地の歴史を思いながら空を見上げると、景色に時間の奥行きが加わるものです。
『人生の方程式』の表紙

人生を、一行の式にしてみた。

志×積×時×憤÷(1+執)+命。古典から導いた式『人生の方程式』と、二十四の悩みに古典が答える『人生の教科書』(PDF)、師導の全機能1か月がセットで700円です。

本の中身を見る

この章句が説くこと

懐古風景月対句風雅

関連する章句

本2冊(人生の方程式・人生の教科書)+師導1か月=700円本を見る