酔古堂剣掃 / 集法・半步も規とすべし
老成人必典必則,半步可規;氣悶人不吐不茹,一時難對。
新字:老成人必典必則,半歩可規;気悶人不吐不茹,一時難対。
書き下し
老成の人は必ず典にして必ず則あり、半步も規とすべし。氣悶の人は吐かず茹はず、一時對し難し。
現代語訳
老成した人は必ず法にかない必ず手本となる振る舞いをし、その半歩の歩みでさえ規範とすることができます。気がふさいでいる人は、言いたいことを吐き出しもせず飲み込みもせず、しばらくは向き合うのが難しいものです。
解説
円熟した人と、鬱屈した人の姿を対比した一則です。典と則は、どちらも手本や決まりのことで、老成した人は一挙手一投足が自然に法にかない、半歩の動きにも学ぶべきところがあると言います。規は手本とすることです。一方、気悶の人は、胸につかえたものを言い出しもせず、飲み込んで忘れもせず、周りも扱いに困ります。不吐不茹は、『詩経』で剛柔を問わず公平なさまを言う言葉ですが、ここでは煮え切らない様子に転用されています。胸のつかえは、早めに言葉にするか、きっぱり手放すかしたいものです。
この章句が説くこと
老成修身手本感情処世
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