酔古堂剣掃 / 集法・善く交はるの法
不能受言者,不可輕與一言,此是善交法。
新字:不能受言者,不可軽与一言,此是善交法。
書き下し
言を受くること能はざる者には、輕がるしく一言を與ふべからず、此れは是れ善く交はるの法なり。
現代語訳
忠告を受け入れられない人には、軽々しく一言でも与えてはいけません。これこそがうまく人と交わる方法です。
解説
忠告は相手を選べと説いた一則です。人のためを思って言った言葉でも、受け入れる器のない人には届かず、かえって反感を買います。『論語』にも、ともに言うべからずして之と言へば言を失ふ、とあるように、話す相手を見極めることは古くから大切にされてきました。軽々しくという言葉が示すように、言うべきでないと切り捨てるのではなく、言うときを慎重に選べということでしょう。部下や友人に何かを伝えたいとき、それを受け止める準備が相手にあるかどうか、まず見てみることが大切です。
この章句が説くこと
交友忠告言葉処世慎重
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