酔古堂剣掃 / 集法・其の交遊を簡少にす
坦易其心胸,率真其笑語,疏野其禮數,簡少其交遊。
新字:坦易其心胸,率真其笑語,疏野其礼数,簡少其交遊。
書き下し
其の心胸を坦易にし、其の笑語を率真にし、其の禮數を疏野にし、其の交遊を簡少にす。
現代語訳
胸の内は平らかで穏やかにし、笑いや言葉は飾らずありのままにし、礼儀作法は素朴でおおまかにし、交際は簡素で少なくします。
解説
気取らず、飾らず、簡素に生きる姿を四つの句で描いた一則です。坦易は平らかで気安いこと、率真はありのままで飾らないこと、疏野は細かな作法にこだわらず素朴なこと、簡少は簡素で少ないことです。心も言葉も作法も付き合いも、すべてを簡素にすることで、かえって人との関係は気楽で本物になります。とくに交遊を簡少にするという最後の句は、人脈を広げることに追われがちな今日の私たちに、付き合いを絞る勇気を思い出させてくれます。身軽に生きることは、心を軽くすることでもあるのでしょう。
この章句が説くこと
簡素閑適率直交友自然体
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