酔古堂剣掃 / 集法・惟だ恕のみ以て德を成すべし
惟儉可以助廉,惟恕可以成德。
新字:惟倹可以助廉,惟恕可以成徳。
書き下し
惟だ儉のみ以て廉を助くべく、惟だ恕のみ以て德を成すべし。
現代語訳
つましさだけが清廉を助けることができ、思いやりだけが徳を完成させることができます。
解説
清廉と徳という二つの目標に、それぞれの土台となるものを示した一則です。倹はつつましく質素なこと、廉は私利を貪らない清らかさです。暮らしがぜいたくになれば、お金が足りなくなり、いつかは不正な利に手を出したくなります。だから倹約こそが清廉を支えると言います。恕は、自分の欲しないことを人に施さないという、孔子が一生行うべきものとした思いやりです。どれほど立派な行いをしても、人への思いやりがなければ徳は完成しません。清らかでありたいならまず質素に、徳を積みたいならまず思いやりを、ということです。
この章句が説くこと
清廉倹約恕修身徳
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