論語 / 為政篇
子曰、為政以徳、譬如北辰居其所而衆星共之。
書き下し
子曰く、政を為すに徳を以てすれば、譬えば北辰其の所に居て衆星之に共(むか)うが如し。
現代語訳
政を行うのに徳をもってすれば、ちょうど北極星がその場所にどっしりと構え、他の星々が自然とそれに向かうようなものだ。
解説
孔子は、徳をもって政治を行えば、ちょうど北極星がその場所にどっしりと動かず在り続け、他の星々が自然とその周りを巡っていくようなものだ、と述べています。北極星は自分から動いて他の星を従わせているわけではありません。ただそこに変わらず在り続けるだけで、周りが自然と方角の目印にするのです。人の上に立つ人も同じで、細かい規則や号令で人を追い立てなくても、その人自身の在り方が誠実でぶれないものであれば、周りは自然とついてくるようになります。これは家庭でも同じです。口うるさく指図しなくても、親や年長者が落ち着いて筋の通った振る舞いを続けていれば、子どもや周りの人はその姿を見て、自然と同じような方向を向いていくものです。細かく管理するより、自分自身の在り方を整えることの方が、結局は周りに一番強く働きかけるのです。
この章句が説くこと
徳統治リーダーシップ
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