論語 / 為政篇
子曰、為政以徳、譬如北辰居其所而衆星共之。
書き下し
子曰く、政を為すに徳を以てすれば、譬えば北辰其の所に居て衆星之に共(むか)うが如し。
現代語訳
政を行うのに徳をもってすれば、ちょうど北極星がその場所にどっしりと構え、他の星々が自然とそれに向かうようなものだ。
解説
孔子は、徳をもって政治を行えば、ちょうど北極星がその場所にどっしりと動かず在り続け、他の星々が自然とその周りを巡っていくようなものだ、と述べています。北極星は自分から動いて他の星を従わせているわけではありません。ただそこに変わらず在り続けるだけで、周りが自然と方角の目印にするのです。人の上に立つ人も同じで、細かい規則や号令で人を追い立てなくても、その人自身の在り方が誠実でぶれないものであれば、周りは自然とついてくるようになります。これは家庭でも同じです。口うるさく指図しなくても、親や年長者が落ち着いて筋の通った振る舞いを続けていれば、子どもや周りの人はその姿を見て、自然と同じような方向を向いていくものです。細かく管理するより、自分自身の在り方を整えることの方が、結局は周りに一番強く働きかけるのです。
この章句が説くこと
徳統治リーダーシップ
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論語・為政篇子曰く、之を道びくに政を以てし、之を斉(ととの)うるに刑を以てすれば、民免れて恥無し。之を道びくに徳を以てし、之を斉うるに礼を以てすれば、恥有り且つ格(いた)る。
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『春秋左氏伝』襄公三十一年 文王の威儀父子兄弟、內外大小、皆威儀有るを言ふなり。周詩に曰く、『朋友の攝くる攸は、攝くるに威儀を以てす』と。朋友の道は、必ず相教訓するに威儀を以てするを言ふなり。周書に文王の德を數へて曰く、『大國は其の力を畏れ、小國は其の德を懷ふ』と。畏れて之を愛するを言ふなり。詩に云ふ、『識らず知らず、帝の則に順ふ』と。則りて之に象るを言ふなり。紂文王を囚ふること七年、諸侯皆之に從ひて囚はる。紂是に於てか懼れて之を歸す。之を愛すと謂ふべし。文王崇を伐ち、再駕して降りて臣と為る。蠻夷帥ゐて服す。之を畏ると謂ふべし。文王の功、天下誦して之を歌舞す。之に則ると謂ふべし。文王の行ひ、今に至るまで法と為す。之に象ると謂ふべし。威儀有ればなり。故に君子位に在りて畏るべく、施舍愛すべく、進退度とすべく、周旋則るべく、容止觀るべく、作事法とすべく、德行象るべく、聲氣樂しむべし。動作文有り、言語章有り、以て其の下に臨む。之を威儀有りと謂ふなり」と。
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『翁問答』下卷之本大舜周公その才徳は聖人、其位は天子家宰にてかくの如くにましませば、末代の天子諸侯まもり行ひたまふ所謙より大きなるはなき事をあきらかに弁まふ可し、しかるゆへに国を治め天下を平かにする要領、謙の一字にきはまれり、謙徳はたとへば海なり、万民はたとへば水也、海は卑下なるによつて天下の万水みなあつまり帰する如く、天子諸侯謙徳を守りたまひぬれば、国天下の万民みな心を帰してよろこびしたがふもの也、天下の賢智不肖、ことごとく喜びしたがふもの也、天下の賢智愚不肖、ことごとくよろこびしたがふ時は、天下はをのづから治めざるに平か也、されば易経に天道は盈てるを虧きて謙に益し、地道は盈てるを変じて謙に流し、鬼神は盈てるを害して謙に福し、人道は盈てるを悪みて謙を好むと説きたまふ聖謨よくよく尊信ある可し。
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『塩鉄論』論菑篇文學曰く、天道は生を好みて殺を惡み、賞を好みて罪を惡む。故に陽をして實に居らしめて德施を宣べ、陰をして虛に藏れしめて陽の佐輔と為す。陽は剛、陰は柔なり。季は孟に加うる能わず。此れ天の冬を賤しみて春を貴び、陽を申べて陰を屈するなり。故に王者は南面して天下に聽き、陰に背き陽に向かい、德を前にして刑を後にするなり。霜雪晚く至るも、五穀は猶お成る。雹霧夏に隕つれば、萬物皆な傷る。此れに由りて之を觀れば、嚴刑以て國を治むるは、猶お秋冬に任じて以て穀を成すがごときなり。故に法令は、惡を治むるの具にして、至治の風に非ざるなり。是を以て古者、明王は其の德教を茂んにして、其の刑罰を緩くす。網は舟を吞むの魚を漏らして、刑は繩墨の外に審らかなり。其の末に臻るに及びて、民は禁を犯す莫し。
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論語・衛霊公篇子曰く、由、徳を知る者は鮮なし。
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呂氏春秋・精通③德なる者は、萬民の宰なり。月なる者は、群陰の本なり。月望なれば則ち蚌蛤實ち、群陰盈つ。月晦なれば則ち蚌蛤虚しく、群陰虧く。夫れ月、天に形われて、群陰、淵に化す。聖人、德を己に行いて、四方咸仁に飭し。
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