酔古堂剣掃 / 集法・泛く交はれば則ち費多し
泛交則多費,多費則多營,多營則多求,多求則多辱。
新字:泛交則多費,多費則多営,多営則多求,多求則多辱。
書き下し
泛く交はれば則ち費多く、費多ければ則ち營み多く、營み多ければ則ち求め多く、求め多ければ則ち辱め多し。
現代語訳
見境なく交際を広げれば出費が多くなり、出費が多くなれば稼ぐための算段が多くなり、算段が多くなれば人に求めることが多くなり、人に求めることが多くなれば辱めを受けることが多くなります。
解説
付き合いを広げすぎることの行き着く先を、鎖のようにつないで示した一則です。泛交は、相手を選ばず広く浅く交わることです。付き合いが増えれば、交際費がかさみます。お金が足りなくなれば、あれこれと金策に走ることになります。そうなると、人に頼みごとをすることが増え、ついには頭を下げて恥をかくことになると言います。営みは、ここでは生計のためのやりくりのことです。人脈を広げることが良いとされる今日ですが、その裏にある負担にも目を向けたい。付き合いは数より質を大切にしたいものです。
この章句が説くこと
交友節制清貧処世簡素
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