酔古堂剣掃 / 集法・怒る時の言は多く體を失ふ
喜時之言多失信,怒時之言多失體。
新字:喜時之言多失信,怒時之言多失体。
書き下し
喜ぶ時の言は多く信を失ひ、怒る時の言は多く體を失ふ。
現代語訳
喜んでいるときの言葉は信用を失うことが多く、怒っているときの言葉は品位を失うことが多いものです。
解説
感情が高ぶったときの言葉の危うさを、喜びと怒りの二つに分けて示した対句です。喜んでいるときは気が大きくなり、できない約束をしたり、大げさなことを言ったりして、あとで信用を失います。怒っているときは、言ってはならない言葉を口にして、自分の品位を損ないます。体は、ここでは体面や品位のことです。どちらも、感情が言葉を追い越してしまう失敗です。嬉しいときほど約束は控えめに、腹が立ったときほど言葉を飲み込む。それだけで、多くの後悔を避けられるでしょう。
この章句が説くこと
言葉節制感情修身信用
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