酔古堂剣掃 / 集法・口は言を防ぐこと遏むるが如し
意防慮如撥,口防言如遏,身防染如奪,行防過如割。
書き下し
意は慮を防ぐこと撥くが如く、口は言を防ぐこと遏むるが如く、身は染を防ぐこと奪ふが如く、行ひは過を防ぐこと割くが如くす。
現代語訳
心は、よこしまな思いを防ぐのに払いのけるようにします。口は、余計な言葉を防ぐのにせき止めるようにします。体は、悪い習いに染まるのを防ぐのに奪い取るようにします。行いは、過ちを防ぐのに断ち切るようにします。
解説
心、口、身、行いの四つについて、防ぎ方の厳しさを説いた一則です。慮はここでは雑念やよこしまな思い、染は悪い習慣に染まることです。撥は払いのける、遏はせき止める、奪は奪い取る、割は切り取るで、どれも素早く断固とした動作です。悪いものが入り込みそうになったら、迷わず即座に断て、という強い意志が込められています。悪い考えや言葉や習慣は、少しなら大丈夫と思ううちに根を張ってしまいます。入り口の段階で断ち切ることが、自分を守るいちばん確かな方法でしょう。
この章句が説くこと
修身節制言葉慎み自律
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