酔古堂剣掃 / 集法・一雞一黍
待客之禮,當存古意,止一雞一黍,酒數行,食飯而罷。以此為法。
新字:待客之礼,当存古意,止一鶏一黍,酒数行,食飯而罷。以此為法。
書き下し
客を待つの禮は、當に古意を存すべし。止だ一雞一黍、酒數行にして、飯を食して罷む。此を以て法と為す。
現代語訳
客をもてなす礼は、昔の心を残しておくべきです。ただ一羽の鶏と一皿のきびを出し、酒を数杯めぐらせて、ご飯を食べたら終わりにします。これを手本とします。
解説
客のもてなしは質素でよいと、その具体的な形を示した一則です。鶏を殺し黍を炊いてもてなすことは、『論語』に見える隠者が子路をもてなした場面などで知られ、素朴な歓待の象徴とされてきました。酒数行は、杯を数回めぐらせる程度にとどめることです。豪華な料理を並べて見栄を張るのではなく、心のこもった簡素なもてなしで十分だと言います。もてなす側も負担が軽く、客も気兼ねなく訪ねられます。人を招くとき、豪華さを競うより、気軽に続けられる形を大切にしたいものです。
この章句が説くこと
清貧礼節質素交友歓待
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