酔古堂剣掃 / 集素・客を待つは潔くして侈らず
待客當潔不當侈,無論不能繼,亦非所以惜福。
新字:待客当潔不当侈,無論不能継,亦非所以惜福。
書き下し
客を待つは當に潔くすべく、當に侈るべからず。 繼ぐ能はざるを論ずる無く、亦た福を惜しむ所以に非ず。
現代語訳
客をもてなすには清潔を心がけるべきで、贅沢にすべきではありません。贅沢は続けられないことは言うまでもなく、福を大切にする道でもないからです。
解説
客のもてなし方について、清潔と贅沢とを区別した一則です。潔は清らかで整っていること、侈はぜいたくです。贅沢なもてなしがよくない理由を二つ挙げています。一つは続けることができないこと、もう一つは惜福、つまり自分に与えられた福を大切にし、使い果たさないようにする道に背くことです。惜福は、身に余る幸運や財を浪費せずに慎むという考え方で、明清の処世書でよく説かれます。少し前に簡素なもてなしを勧めた句がありましたが、ここでは清潔さを保つことが加えられています。心のこもったもてなしは、贅沢ではなく、整えられた清らかさによって伝わるものです。
この章句が説くこと
惜福節制交友清潔清貧
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