酔古堂剣掃 / 集法・面目憎むべく語言味無し
士大夫三日不讀書,則禮義不交,便覺面目可憎,語言無味。
新字:士大夫三日不読書,則礼義不交,便覚面目可憎,語言無味。
書き下し
士大夫三日書を讀まざれば、則ち禮義交はらず、便ち面目憎むべく、語言味無きを覺ゆ。
現代語訳
士大夫が三日も本を読まなければ、礼義が胸の中で行き交わなくなり、たちまち顔つきは憎らしく、言葉は味気なく感じられるようになります。
解説
読書が人の顔つきや言葉にまで表れることを述べた一則で、宋の黄庭堅の言葉として広く知られています。三日という短い日数を挙げているところに、読書を一日も欠かせない日課とする厳しさがあります。礼義交はらずとは、書物を通じて古人の礼や義に触れることがなくなり、胸の中が俗念で満ちてしまうことです。面目憎むべくは顔つきが卑しくなること、語言味無しは話に深みがなくなることです。読書は知識を増やすだけでなく、人の表情や言葉の味わいを育てます。短い時間でも毎日本を開く習慣を持ちたいものです。
この章句が説くこと
読書学問修身教養習慣
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